中国がついに自国の厳しい経済状況を認めた。

中国人民銀行総裁「バブルだった」と説明
トルコで開催された主要20ヶ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、中国人民銀行総裁が中国経済について次のように語った。

今年六月中旬まで中国の株式市場はバブルになっていた

また、中国の財務相は中国経済の見通しについて次のように説明したという。

今後五年間は厳しい状態が続く。もしかしたら十年間かもしれない

G20閉幕後、中国財務省は「今後5年は構造転換の陣痛期になる。苦難の調整過程になる」と発表。G20で中国財務相が話したとされる「苦境が10年続く可能性」には触れなかった。

国際社会から「不透明」と批判
中国が自国経済の厳しい状況や見通しを認めるのは異例のこと。

中国はG20で、各国から「経済政策が不透明」との批判を相次いで受け、「経済の構造改革」や「政策運営の透明化」などを求められた。そのため、厳しい状況を説明せざるを得ない対応に追い込まれたという。

懸念の声が続々
中国財務相や中国人民銀行総裁の説明、中国政府の発表を受けて、ネット上には多くの反響がよせられている。

あー言っちゃったか
公に認めたという事は相当にひどい状況なんだな…
これ絶対言っちゃダメだろ。強烈なデフレ予想を生むよ
そんな長期な陣痛に共産党独裁体制が耐えられますかね?
5年持つかな中国。下請け工場という実体経済が崩壊してどう建てなおすのか
米国の利上げでさらに外資は逃げ、自国産業は付加価値作れず崩壊確実では
「認めたということは、よほどヒドイ状況なんだろう…」「5年では回復できるのか?」など、中国経済や世界への影響を懸念する声が複数投稿されていた。

ノーベル賞教授、消費税増税に警鐘
中国のバブル崩壊は、日本や世界にどのような影響を与えるのだろうか?

ノーベル経済学賞を受賞したプリンストン大のポール・クルーグマン教授は、インタビューで「中国はこれからさらなる失速を経験することになる」として、次のように話した。

グローバル経済が減速しているなかで、日本が絶対に行ってはならないのは、消費税増税です。1度目は完全に失敗でした。2度目の増税をすれば、アベノミクスは完全に墜落してしまう

世界経済が衰退する中で、日本が消費税をさらに増税するのは危険だという見方を示した。