自動車の燃費性能をめぐる開発競争が激しさを増している。エコカー減税の厳格化や環境意識の高まりで、燃費性能は購入を左右する重要な要素。大手が相次いでハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)を投入しているが、HVやEVはガソリン車に比べ車両価格が割高になる。価格を抑えながら、燃費性能の高い車を提供するため、ホンダが目をつけたのがエンジンを小型化し、ターボチャージャーなどの過給機で動力性能を補う「ダウンサイジング・ターボ」技術だ。
「小型エンジン」+「過給機」
ホンダは4月に発売したミニバン「ステップワゴン」に初めてダウンサイジング・ターボエンジンを搭載した。ベースとなるのは2013年に開発した直噴ガソリンターボエンジン「VTEC TURBO」。この技術をベースにステップワゴンに搭載するダウンサイジング・ターボを作り上げた。
核となるのが、エンジンに多くの空気を送り込んで、出力アップさせる機能を持つ過給機だ。新型ステップワゴンではエンジンを、従来モデルの排気量2000ccから1500ccに小型化したが、過給機で動力性能を補うことで、2400cc並みの動力性能を実現した。エンジンの小型化により、ガソリン1リットルあたりの燃費性能は、1500~2000ccの7~8人乗りのミニバンクラスでトップレベルの17キロとなった。2400ccの動力性能に加え、速やかな加速も特徴だ。低回転時から豊かなトルクを発生させるターボエンジンの強みを生かし、信号待ちからの発進や坂道、多人数での乗車時にも力強い走りを楽しめる。
日本では環境対応車としてはHVやEVが主流で、ホンダも小型車「フィット」などで導入を進め、今年1~3月の普通車など登録車のHV比率は58%にのぼっている。そのため、ダウンサイジング・ターボの知名度は高くない。ではなぜ、新型ステップワゴンにダウンサイジング・ターボを搭載したのか。ホンダの峯川尚専務執行役員は「ミニバンは若い、家族の多い方が需要の中心で、トータルでの価格も重要な要素。あまりコストアップさせることなく、従来を超える走りを実現したいと考えた」と説明する。峯川専務執行役員によると、一般的にHVモデルはガソリン車に比べ30万円程度割高になるという。一方、従来のエンジンにターボチャージャーを追加するダウンサイジング・ターボであれば車両価格を抑えることが可能だ。ホンダは今後、小型車を中心に1500ccのダウンサイジング・ターボの搭載を検討。走行性能を訴求するため、俳優の小栗旬さんを起用したCMも始めた。
「小型エンジン」+「過給機」
ホンダは4月に発売したミニバン「ステップワゴン」に初めてダウンサイジング・ターボエンジンを搭載した。ベースとなるのは2013年に開発した直噴ガソリンターボエンジン「VTEC TURBO」。この技術をベースにステップワゴンに搭載するダウンサイジング・ターボを作り上げた。
核となるのが、エンジンに多くの空気を送り込んで、出力アップさせる機能を持つ過給機だ。新型ステップワゴンではエンジンを、従来モデルの排気量2000ccから1500ccに小型化したが、過給機で動力性能を補うことで、2400cc並みの動力性能を実現した。エンジンの小型化により、ガソリン1リットルあたりの燃費性能は、1500~2000ccの7~8人乗りのミニバンクラスでトップレベルの17キロとなった。2400ccの動力性能に加え、速やかな加速も特徴だ。低回転時から豊かなトルクを発生させるターボエンジンの強みを生かし、信号待ちからの発進や坂道、多人数での乗車時にも力強い走りを楽しめる。
日本では環境対応車としてはHVやEVが主流で、ホンダも小型車「フィット」などで導入を進め、今年1~3月の普通車など登録車のHV比率は58%にのぼっている。そのため、ダウンサイジング・ターボの知名度は高くない。ではなぜ、新型ステップワゴンにダウンサイジング・ターボを搭載したのか。ホンダの峯川尚専務執行役員は「ミニバンは若い、家族の多い方が需要の中心で、トータルでの価格も重要な要素。あまりコストアップさせることなく、従来を超える走りを実現したいと考えた」と説明する。峯川専務執行役員によると、一般的にHVモデルはガソリン車に比べ30万円程度割高になるという。一方、従来のエンジンにターボチャージャーを追加するダウンサイジング・ターボであれば車両価格を抑えることが可能だ。ホンダは今後、小型車を中心に1500ccのダウンサイジング・ターボの搭載を検討。走行性能を訴求するため、俳優の小栗旬さんを起用したCMも始めた。

