活字が大好きなのに本を買うお金がない――。そんな少年と出会った郵便配達員がフェイスブックで呼び掛けたところ、世界各地から続々と本の贈り物が寄せられた。
米ユタ州サンディーの郵便配達員ロン・リンチさんは先週、配達先のアパートで、捨てられた広告や会報を読みふける少年に出会った。

少年はマシュー・フローレス君(12)。リンチさんに余った郵便物はないかと尋ね、本が読みたいのだと打ち明けた。

リンチさんは図書館を勧めたが、フローレス君の家には車がなく、バスに乗るお金もないという。
そこでリンチさんは、フェイスブック上で友人らにフローレス君の話を紹介。本を送ってほしいと呼び掛けた。「私は子どものころ、たくさんの本を与えられた。今度はだれかを助ける番だ」と、力を込める。

メッセージは瞬く間に広まり、何百冊もの本が送られてきた。英国やオーストラリア、インドからも問い合わせがあったという。

本棚いっぱいの本を手にしたフローレス君は「何かの間違いかと思ったけど、ぼくへのプレゼントだった」「とにかくすごくうれしい」と、顔をほころばす。

リンチさんは「このくらいの年の子たちはたいてい電子製品を欲しがるのに、彼の願いは素晴らしい。私が手を貸してあげようと言った時の笑顔を見せたかった」と話している。