2015年終了時点で世界最大の自動車メーカーに躍り出るとみられている自動車メーカーグループのフォルクスワーゲンを率いるマルティン・ヴィンターコーンCEOは、ドイツの新聞「ビルト(Bilt)」へのインタビューの中で低価格な折りたたみ型電動3輪スクーターを開発していることを明らかにしました。車両は2016年にも市販される
ヴィンターコーンCEOがビルト紙に対して語った今後の戦略によると、同社では2018年ごろをめどに車両価格が8000ユーロから1万1000ユーロ(約110万円~150万円)程度の「バジェットカー」と呼ばれる低価格車両を投入すること、そして2016年第2四半期にも電気の力で走行する3輪スクーターを投入する構想を立てているとのこと。
開発が進められている電動スクーターは、最終目的地までの数キロを走るための「ラストマイル・サーファー」としての役割を与えられるものになるとのこと。目的地の近くに自動車を停め、トランクに積んでおいた電動スクーターに乗り換えて移動するための交通手段として使用することを想定しています。ハンドル部分をパタンとコンパクトに折りたたむことが可能で、車重は11kg程度になるとされています。
詳細は明らかにされていませんが、画像から推測すると左右に配置されたステップ部分に足を載せ、立ち上がった状態のまま操縦するようになっている模様。シートが装備されていないため長距離を走ることは難しそうですが、駐車場から目的地への移動手段として使う程度であれば問題はないのかもしれません。
フォルクスワーゲングループでは、2015年4月に創業者一族であるフェルディナント・ピエヒ元会長とヴィンターコーン氏による「お家騒動」が勃発し、ピエヒ氏が全ての役職を退く形で事態が収束したばかり。その際にピエヒ氏はヴィンターコーン氏に対して「創造性とビジョンの欠落」について批判していました。
その批判内容が影響したのかは定かではありませんが、今回のインタビューでヴィンターコーンCEOは確実に新しいビジョンを示したといえそう。同社ではこの3輪スクーターを1000ユーロ(約13万5000円)を下回る価格で2016年第2四半期にも投入するとみられています。