ソフトバンクが11日発表した2015年3月期の連結決算は、
純利益が前期比28%増の6683億円と、5期連続で最高を更新しました。

一方、孫社長は「これまでメインは国内、海外はサブだった。これからはグローバルな会社になる」として
代表権のある副社長に米グーグルから引き抜いたニケシュ・アローラ氏を起用することを明らかにしました。

孫社長の意図するところは、「投資事業」へ力を入れるということでしょう。

事業面では米携帯電話大手のスプリントを買収し、
色々と尽力してきましたが、なかなか思うような成果に結びついていません。

想像以上に、ベライゾンやAT&Tの壁を厚く感じていると思います。

そこで、売却までを含めたオペレーションなどよりも、
どちらかと言えば、ウォーレン・バフェットのような方向性を考えているのでしょう。

巨大なソフトバンクグループを率いていくとすると、「投資」が重要です。

実際、アリババ、ヤフーなどの成功事例もありますし、次世代を見据えてインドにも仕掛けています。

これをソフトバンクのメインに据えるイメージだと思います。

これまでの実績を見れば、どこぞのベンチャーファンドよりも、
さらに言えばウォーレン・バフェットをも上回っていると言えます。

しかし、孫社長個人の才能・力量に追うところが大きく、
社内には目ぼしい人材が見当たらなかったため、今回ニケシュ・アローラ氏を招き入れたのでしょう。

数年間、一緒に仕事をした経験もありますし、
孫社長の「勘」とも言える絶妙な投資判断に近い感覚を持ちえている人物として期待しているのだと思います。

孫社長はソフトバンクアカデミアを主催し、10年かけて後継者を育成するという試みを実施していますが、
結局のところ、後継者は育てるものではなく、見つけるものだということでしょう。

英語が堪能な経営者だと、後継者に外国人を選択する傾向がありますが、あまり成功する確率が高いとは言えません。

失敗の代表例でいえば、ソニーの出井氏が選んだハワード・ストリンガー氏でしょう。
今回のニケシュ・アローラ氏は、一緒に仕事をした経験も踏まえて選ばれているので、そこまでの事態にはならないと思います。

ソフトバンクの事業を大きく、オペレーションとインベストメントにわける構想であれば、
インベストメント分野はニケシュ・アローラ氏に任せても大丈夫でしょう。