
日本にも上陸しそうな勢いの新感覚コーヒーがアメリカでブレイク中だ。窒素が注入されているニトロ・コーヒー、「Black & Blue」は、ビールを飲みたい気分だが、エスプレッソも捨てがたい人の為の一石二鳥ドリンクだ。
これはACビバレッジ社が発売したジョータップ・システムを使って、コーヒーに圧縮窒素や二酸化炭素を注入したものだ。まるでビールサーバーのようなケグの中でキンキンに冷やされた窒素コーヒーをチューリップグラスに注ぐと、表面にきめ細やかな泡が覆う。
アメリカではいくつかのコーヒーショップでジョータップ・システムが導入され、ついには、キュヴェ・コーヒーがブラック&ブルーという窒素を注入したコーヒー缶飲料を発売した。
見た目がビールっぽいだけでなく、お味も確かにビール風だ。グルメ情報サイトのボナペティ(Bon Appetit)では、その味を「リッチかつクリーミー」、あるいは「大バッチのアイスコーヒーよりも、甘く、酸味が少ない」、さらには「チョコレート風味」とまで表現している。
ワシントン・ポスト紙では、間も無く特許取得が見込まれるジョータップ・システムは、飲み物を「クリームと砂糖を入れたかのような風味」にすると紹介している。これで窒素を注入すると、普段なら分かりにくいコーヒーの風味が引き立つのだ。
ジョータップ・システムは、先月シアトルで開催された毎年恒例のスペシャルティ・コーヒー・アソシエーション・オブ・アメリカでお披露目された。ACビバレッジ社の創業者であり、ジョータップ・システムの開発者でもあるチャールズ・クラインリッヘルト(Charles Kleinrichert)氏によれば、同システムは窒素を極小の泡に分解してコーヒーに注入することで、ビロードのような舌触りをもたらしてくれるという。
この流れ、日本に来るのか?今までも炭酸コーヒーなるものは何度か日本に上陸していたが、これまでのものとは違い、かなりいけそうだ。この新感覚コーヒーを飲みたいというおともだちは、どんどんこの情報を拡散させていって、どっかのドリンクメーカーに代理店契約とってもらうのを待とう。
ちなみに私のいた時代(2000年前後)のアメリカでは、アイスコーヒーはあまり一般的でなく、缶コーヒーなんてめったになかったのだが、唯一あったのが缶入りの炭酸入りアイスコーヒーだった。味はといえば、何も言えないし語れないのだが、今回のやつはちょっと期待できそうだ。
