先日閉幕した中共全人代の政府活動報告で、呼吸器疾患専門家、鍾南山(しょうなんざん)氏は、中国は現在細菌の薬物耐性が最も深刻な国の一つで、一部の患者は抗生物質に対する耐性が強すぎるため、抗生物質が全く効かなくなっていると発言しました。環境問題専門家は、中国の水に含まれる抗生物質は動物の排泄物、水産養殖業および未処理の医療排水から来ていると指摘します。

全人代の政府活動報告の審議の際、広東省代表団の代表で中国工程院院士鍾南山氏が、目下中国は世界で細菌の薬物耐性が最も深刻な国の一つであると指摘しました。抗生物質に対する耐性が強すぎるため、患者に複数の抗生物質を使用しても効かなくなっているのです。病院での抗生物質の乱用のほか、養殖業や畜産業における抗生物質の乱用を原因に挙げました。

鍾南山氏は、中国の牧畜や水産養殖業界では抗生物質を乱用していると非難しました。珠江(しゅこう)や黄浦江(こうほこう)などではほぼ100%の確率で複数の抗生物質が検出されており、広東省広州市のある川では基準値を10倍以上上回る抗生物質が検出されています。鍾南山氏は、このような水を飲むのは抗生物質を飲むようなもので、自身は大きく太った魚は絶対食べないと直言しました。また、中国の衛生部門と農業部門に対しては、問題が起きるとたらい回しにし、誰も責任を持とうとしない。問題が深刻化してからでは手遅れになると批判しました。

鍾南山氏の発言は中国のネット上で熱い議論を呼んでいます。浙江省のあるネットユーザーは、「中国の魚と肉は抗生物質まみれだ。中国のフードチェーンをこれ以上ほったらかしにすると、ガンで死ぬ人はますます多くなるだろう」と書き込みました。