事業に成功して巨額の富を――。正当な方法で金持ちになることに問題はない。慈善活動を繰り返す――。よいことだ。自らの慈善活動を派手に宣伝する――。価値観の問題だろう。氷風呂につかってみせて、同じことをしたら多額の寄付と表明。これはやりすぎ。医学関係者に危険な行為と非難されると「実はお湯でした」と白状――。論外。陳光標氏は中国の「懲りない慈善家」だ。
そんな陳氏が2014年8月、派手なパフォーマンスを行った。大きなプラスチック容器に氷水を入れ、肩までつかってみせた。頭の上から追加の氷水がかけられた。口をぎゅっと閉じ、耐える陳氏。つらそうだ。30分後に「氷風呂」から出た陳氏は、「私以上の時間、同じように耐えた人がいたら、100万元(約1947万円)を寄付します」と宣言した。
3月になり、陳氏はとうとう取材に対して"白状"した。「容器の中に最初、摂氏50度程度のお湯を半分ぐらい入れておきました」という。そこにつかってから、上から氷水を大量に入れた。プラスチック容器に入れていた温度計は氷近くの水温を測定したので摂氏0度前後を指していたが、全体としては摂氏25度程度で、プールの水程度の温度だったという。
取材者が「本当に氷水だったら生殖機能を失ったはずだとの意見があります」と尋ねると、陳氏は「本当に氷水だったら、私は絶対に我慢できませんでしたよ」と答えた。