子どもへの向精神薬の処方が増加傾向にありながら、治験が行われている薬は2種類しかなく、大人向けの薬が子どもに処方されていることがわかりました。
大人向け向精神薬を子どもに処方
医療経済研究機構が今月発表した「子どもへの向精神薬処方の経年変化に関する研究について 」によると、未成年者の精神疾患による受診者数は、2002年が95,000人だったのに対し、2008年には148,000人と約1.5倍に増加しました。
さらに、2002~2004年と、2008~2010年の向精神薬の処方割合を比較すると、こちらも全体的に増加傾向であることがわかりました。
例えば6~12歳ではADHD(注意欠如・多動性障害:Attention Deficit/Hyperactivity Disorder)治療薬が84%増、抗精神病薬が58%増、13~18歳では、ADHD治療薬が2.5倍増、抗精神病薬が43%増、抗うつ薬が37%増で処方割合が増加しています。
しかし、処方されているこれらの薬は、子ども向けADHD治療薬が2007年に販売開始されて以来、認可されているものは2種類しかありません。
同機構によれば、子どもへの投与について有効性や安全性が確認されていない大人向けの向精神薬を処方しているケースの多いことが予想されるといいます。
懸念される副作用
子どもの精神疾患が一般的に認知されるようになったことで、子どもへの向精神薬の処方は世界中で増加しています。一方で、向精神薬による副作用が懸念されています。
2012年6月13日に放送されたNHKのテレビ番組「クローズアップ現代」によると、例えば学校で授業中に歩き回ったり、奇声をあげたり、加減のない暴力をふるったりするなどの行為から精神科にかかった場合、向精神薬を処方されることがあるといいます。
薬を使う事で、大人しく授業を受けられるようになりますが、その代わりに、表情がなくなったり、意識が朦朧としたり、あるいはトイレに行けなくなったりといった副作用が現れるそうです。
薬を減らす際、離脱症状に苦しむ人も
さらに、副作用ばかりで症状が改善されないことがわかり、減薬をすると、幻聴や耳鳴り、パニック発作など、激しい離脱症状に苦しむことも。
番組に登場したある女性は、8年間向精神薬を使い続けた末、減薬による離脱症状から改善するのに6年の年月がかかったといいます。
子ども用向精神薬の治験が必要
さらに、日本では向精神薬の併用率が高いこともわかっていますが、その有効性・安全性はわかっていません。
同機構の奥村泰之研究員はこれについて、医療現場で多くの薬が求められる以上「子どもでも副作用や効果を確かめる治験をすすめ、薬を的確に使える環境を整える」を訴えています。
大人向け向精神薬を子どもに処方
医療経済研究機構が今月発表した「子どもへの向精神薬処方の経年変化に関する研究について 」によると、未成年者の精神疾患による受診者数は、2002年が95,000人だったのに対し、2008年には148,000人と約1.5倍に増加しました。
さらに、2002~2004年と、2008~2010年の向精神薬の処方割合を比較すると、こちらも全体的に増加傾向であることがわかりました。
例えば6~12歳ではADHD(注意欠如・多動性障害:Attention Deficit/Hyperactivity Disorder)治療薬が84%増、抗精神病薬が58%増、13~18歳では、ADHD治療薬が2.5倍増、抗精神病薬が43%増、抗うつ薬が37%増で処方割合が増加しています。
しかし、処方されているこれらの薬は、子ども向けADHD治療薬が2007年に販売開始されて以来、認可されているものは2種類しかありません。
同機構によれば、子どもへの投与について有効性や安全性が確認されていない大人向けの向精神薬を処方しているケースの多いことが予想されるといいます。
懸念される副作用
子どもの精神疾患が一般的に認知されるようになったことで、子どもへの向精神薬の処方は世界中で増加しています。一方で、向精神薬による副作用が懸念されています。
2012年6月13日に放送されたNHKのテレビ番組「クローズアップ現代」によると、例えば学校で授業中に歩き回ったり、奇声をあげたり、加減のない暴力をふるったりするなどの行為から精神科にかかった場合、向精神薬を処方されることがあるといいます。
薬を使う事で、大人しく授業を受けられるようになりますが、その代わりに、表情がなくなったり、意識が朦朧としたり、あるいはトイレに行けなくなったりといった副作用が現れるそうです。
薬を減らす際、離脱症状に苦しむ人も
さらに、副作用ばかりで症状が改善されないことがわかり、減薬をすると、幻聴や耳鳴り、パニック発作など、激しい離脱症状に苦しむことも。
番組に登場したある女性は、8年間向精神薬を使い続けた末、減薬による離脱症状から改善するのに6年の年月がかかったといいます。
子ども用向精神薬の治験が必要
さらに、日本では向精神薬の併用率が高いこともわかっていますが、その有効性・安全性はわかっていません。
同機構の奥村泰之研究員はこれについて、医療現場で多くの薬が求められる以上「子どもでも副作用や効果を確かめる治験をすすめ、薬を的確に使える環境を整える」を訴えています。