
Appleが「Flexible electronic devices(自由に曲げられる電子機器)」の特許を取得しました。ディスプレイやケースだけでなく、内部パーツまで曲げられるという、かなり画期的な内容になっています。
米国特許商標庁のデータベースによると、Appleが取得した特許には「ディスプレイやハウジングおよび内部パーツが柔軟であり変形可能」という内容が含まれており、デバイスの外側だけでなく、バッテリーや基板まで曲がるという内容になっていました。Appleはこれまでにも曲がるディスプレイやハウジングなどの特許を取得していましたが、とうとう内部パーツを含む全てを統合した「曲がるデバイス」の特許を取ったというわけです。
もし曲がるiPhoneがリリースされるとなると、柔軟なOLEDディスプレイが使われたり、ケースがアルミニウムではなくプラスチックやファイバー素材が使われたりと現在と仕様が全く異なったものになるはず。一般的に考えるとプラスチックやシリコンでケースが作られた場合は内部のパーツをネジやはんだ付けで強く固定することが難しくなりますが、ネジやはんだ付けなど従来の技術を使いつつも柔軟さを保つシャシーがあれば、曲がるiPhoneを実現できるとも考えられます。
特許内容によると、柔軟な基板の中にもCPUなど重要なパーツを保護するための固い部分は存在するようです。
また「曲がるiPhone」であれば、今までになかった新しいユーザー・インターフェースを開発することも可能。例えばiPhoneに力センサーを搭載し、本体をギュッと握ることで電源をオンにしたりアプリを起動する、ということもできるようになります。
さらに、以下の図で示されるように、デバイスは財布のように折りたたむことも想定されています。1990年代に曲げたり伸ばしたりができるバンド「スラップ・ブレスレット」が流行しましたが、Appleは当初、折り曲げられるデバイスの技術をスラップ・ブレスレットのような時計タイプのデバイスとして適用する予定だったとのこと。
この特許が申請されたのは2011年のことで、特許を取得したからといってこんなiPhoneが発売されるとは限りませんが、数年後に「くにゃっと曲げてポケットに入れられるのはiPhoneだけ」みたいなことになっていても、まったく不思議はありません。