シンガポールの沖合から約16キロの距離にあるインドネシアのリアウ諸島に2億4000万ドル(約290億円)を投じて世界最大級のエコリゾートを生み出す計画が進められている。同リゾートは6つの島をふくみ、完成時の広さは約330万平方メートルに達する。

透明な海とサンゴ礁、何千本ものマングローブの木々がマリーナやバンガロー、ホテルでの宿泊に素晴らしいいろどりを添えてくれる。

すでに素晴らしい眺めだが、島の開発を主導するファンタジー・アイランド社のディレクター、マイケル・ヨン氏は、「まだスタートに過ぎない」という。

持続可能なエコパークの開発の一環として、島々の自然の約70%はそのまま保護される。

ヨン氏は「その70%がないと、この島の開発が、他の不動産開発業者によるものと同じになってしまうだろう」と語る。


観光客は、トレッキングやクルージングでリアウ諸島の美しい自然を楽しむ一方で、ボートに短時間乗れば、シンガポールのホテルリゾートを楽しむこともできる。

不動産価格は1平方メートル当たり平均約5000ドルだという。しかし、インドネシアの不動産関連の法律により、外国人投資家はここの土地を購入することはできない。リースをする場合も一定の条件の下で行われる。

12月上旬までに、500軒以上の住宅のリースの権利が販売された。買い手の多くはシンガポールやマレーシア、中国の人々だ。毎年100万人の観光客を呼び込むとなると、1200軒以上の宿泊施設が必要になるという。

島へ最初のゲストが訪れるのは2015年後半を予定している。