米上院情報委員会(ファインスタイン委員長=民主党)は9日、ブッシュ前政権のもとで中央情報局(CIA)がテロ容疑者にした尋問の実態について調べた報告書の要旨を公表した。1週間も眠らせなかったり、家族に危害を及ぼすと脅したりするなど過酷な拷問が繰り返されたが、「情報を得るのには役立たなかった」と結論づけた。
2001年の同時多発テロの後、ブッシュ前政権の「テロとの戦い」の号令を受けて、CIAは海外の秘密施設で、拘束したテロ容疑者の取り調べをした。その際、水責めなどの拷問をしていたことが発覚。09年のオバマ政権の発足を受けて、同委員会は実態調査に乗り出した。
CIAのある記録によると、拘束した39人のうち拷問を受けた7人からは何の情報も得られなかった。拷問を受ける前に重要な情報を打ち明ける容疑者がいたほか、拷問を受けた後、偽の情報を口にする容疑者も複数いた。CIAは、拷問で得られた偽のテロ情報などを最重要として扱っていたこともあった。
現実は、ジャックバウアーみたいにはいかないんだと痛感
2001年の同時多発テロの後、ブッシュ前政権の「テロとの戦い」の号令を受けて、CIAは海外の秘密施設で、拘束したテロ容疑者の取り調べをした。その際、水責めなどの拷問をしていたことが発覚。09年のオバマ政権の発足を受けて、同委員会は実態調査に乗り出した。
CIAのある記録によると、拘束した39人のうち拷問を受けた7人からは何の情報も得られなかった。拷問を受ける前に重要な情報を打ち明ける容疑者がいたほか、拷問を受けた後、偽の情報を口にする容疑者も複数いた。CIAは、拷問で得られた偽のテロ情報などを最重要として扱っていたこともあった。
現実は、ジャックバウアーみたいにはいかないんだと痛感