2011年以降に急増

日本における梅毒の感染件数が増加していることが分かった。

国立感染症研究所の発表によると、2014年10月1日時点での国内における梅毒の報告件数は1275件で、2013年の1228件を既に超えている。

近年の報告件数の推移を見ると、2000年頃までは約600件に収まっていたが、2000年代後半に約800件に増加、2009年に691件、2010年に621件と一時的に減少したものの、2011年以降、再び増加が続いている。

過去の病気だったが……

トレポネーマという病原菌によって感染する梅毒は、長く不治の病とされてきたが、ペニシリン系の抗生物質の発見により完治することが分かり、過去の病気とされたこともあった。

しかし性行為などにより感染した日から症状がでるまでが約3週間と長めなことや、出た症状が消えてしまうことなどもあって、何度も流行を繰り返している病気でもある。

女性が増加傾向に

同研究所の発表によると、男女別の感染件数は、男性が1010件(昨年同期比約1.3倍)、女性が265件(同約1.5倍)で、件数では相変わらず男性が多いものの、増加ペースは女性が多く、アメリカなどと異なった状況にあるとのこと。

感染原因では、2010年までは異性間接触による件数が多かったものの、2011年から同性間接触が増加していた。

しかし2014年の傾向では、件数では相変わらず同性間接触の方が多いことには変わらないが、異性間接触による感染ペースが増える傾向にあるそうだ。

早急な受診や検査を

最初の症状には、感染部分のしこりや盛り上がり、太ももの付け根部分のはれがある。

感染日(性交渉などがあった日)から3週間程度が目安なので、「おかしいな」と思ったら医療機関での受診をするべきだろう。その際にはパートナーの受診も忘れないようにしたい。

またインターネットなどでは検査キットを販売している。その場で分かるものではなく、尿や血液などを採取して返送し検査してもらうものだ。

検査対象の病気や種類によって、費用は5000円~1万円以上と様々だが、自宅で誰にも知られずに検査できるのは心強いだろう。いずれにしても早めの対応を心がけよう。