寒さが厳しくなり乾燥してくると気になるのが、そう、風邪やインフルエンザ。これからの季節、なるべく人混みに行くのは避けたいし、満員電車など細菌の温床に違いない。

もう1つ、密室で大勢の人と接しざるを得ないのが飛行機内。乾燥した狭いキャビンで肩寄せあって座らなければならず、さぞかし菌やウイルスは蔓延しやすいのだろう。

そんな心配を知ってか知らずか、ソフトウエアカンパニーANSYS社は、飛行機内で誰か1人がくしゃみをした場合、インフルエンザウイルスがどの様に広がり、感染のリスクが拡大するのか、その様子をシミュレーション映像 で公開した。

誰かさんの「くしゃみ」により、ウイルスは思わぬ方向へ広がり、感染症の危険が広範囲にわたる様子が手に取るようにわかる。順を追って見てみよう。

▼ほぼ真ん中に位置する、インフルエンザの感染者(赤)がくしゃみをしたとする




▼真上に舞い上がったウイルスは空調の流れにより左右に分かれ後方へ




▼やがて空気の流れによりキャビン全体へと広がる




▼中でももっとも感染リスクの高いのがピンクの人たち




唾が直接飛んできそうな、保菌者の前の座席より、左右に座った人の方がリスクが高いとは意外かもしれないが、航空機内の空調の流れを考慮した場合、この様な結果になるという。

ちなみにウイルス感染と言えば、今一番気になるのがエボラウイルスだろうが、エボラウイルスは空気感染はしないので、誰かがくしゃみをしたからと言ってビクビクする必要はない。

また、航空機内では2、3分おきに空気の除菌や入れ替えを行っているそうで、混雑したオフィスや映画館に比べれば感染のリスクは高くない、とも。

しかし狭い機内に閉じ込められて逃げ場がないのは事実。ウイルスに対して“安全”な場所はないと考え、マスクをするなど自衛手段を講じた方が良さそうだ。