「モレない・ムレない」のキャッチコピーで知られる花王(東京)の紙おむつ「メリーズ」。子育て中の父母になじみ深い人気商品が昨年ごろから、ドラッグストアなどで品薄状態になった。少子化の日本で起きた不可解な現象。その原因についに捜査のメスが入り、兵庫県警が中国籍の男3人を逮捕した。「中国製は怖い。信用できる日本製の紙おむつがほしい」とメリーズの人気が中国で過熱し、転売すれば大きな収益になることが背景にある。
◆調理師ら逮捕
兵庫県警は15日、出入国管理法違反(資格外活動)容疑で、いずれも中国籍で同県明石市大久保町大窪の調理師、斉雪峰(チィシュエフォン)(31)▽職業不詳、李新華(リシンファ)(38)▽同、劉欣宇(リュウシンユ)(36)-の3容疑者を逮捕した。
逮捕容疑は、3人は平成21~23年、調理師の在留資格で入国しながら今年7~8月、神戸、明石、姫路各市のドラッグストアなどで紙おむつを買い付ける仕事に従事し、在留資格外の活動をしたとされる。
県警によると、3人はそれぞれ延べ270店からメリーズを中心に紙おむつ990パックを購入したとされる。紙おむつは、滋賀県甲賀市で中華料理店を経営する中国籍の男性(24)=明石市=が買い取っていたとみられ、斉容疑者は「社長に言われるまま買っていた」と供述。
県警は紙おむつが男性を通じて中国に輸出され、現地で高値で売買されていたとみて、男性を古物営業法違反容疑で調べている。
◆1万パック山積み
県警によると、紙おむつは男性が借りていたとされる明石市内の倉庫で保管。約1万パックが積まれていた。
倉庫近くの工場で働く男性(28)は証言した。「20人ぐらい中国人が出入りし、紙おむつを車から運び込んでいた」「大量の紙おむつを大型トラックに積み込んでいるのを見た」
男らは量販店やドラッグストアで紙おむつを買い集めていた。こうした中国人による大量の買い付け行為が全国で横行したため、購入制限を求める店も多い。
神戸市西区のドラッグストアの男性店員は「1人2パックまでに制限しているが、2~4人の中国人グループが週に3~4回来て買う」と打ち明ける。
◆富裕層に人気
中国人による日本製紙おむつの買い占めは以前からささやかれていた。爆発的な人気を集めているのがメリーズだ。
同社広報部によると、メリーズは高い通気性から「肌に優しい」と中国で人気が高い。21年に中国への輸出が始まり、昨年1月からは中国での生産も開始したが、昨年半ばごろから品薄が常態化。富裕層が中心となって買い求めるため、すぐに売り切れ、倍以上の値段で取引されることもあるという。
「一人っ子政策」や経済成長の影響で、子供への出費を惜しまない家庭が増え、「自国製よりも世界的に信頼される日本製が安心」という親心が働いているとの見方が強い。
中国と日本での価格差に中国人が目を付け、日本国内でメリーズを買い占めて中国で転売する“ブローカー”が生まれ、やがて全国に買い占めの動きが拡大。購入制限を求める店で中国人客から店員が暴力をふるわれるケースもあるという。兵庫県警の幹部は「転売した際の利ざや、さらに中国に輸出されるまでの流通経路など、事件の全容を解明したい」と意気込む。
◆調理師ら逮捕
兵庫県警は15日、出入国管理法違反(資格外活動)容疑で、いずれも中国籍で同県明石市大久保町大窪の調理師、斉雪峰(チィシュエフォン)(31)▽職業不詳、李新華(リシンファ)(38)▽同、劉欣宇(リュウシンユ)(36)-の3容疑者を逮捕した。
逮捕容疑は、3人は平成21~23年、調理師の在留資格で入国しながら今年7~8月、神戸、明石、姫路各市のドラッグストアなどで紙おむつを買い付ける仕事に従事し、在留資格外の活動をしたとされる。
県警によると、3人はそれぞれ延べ270店からメリーズを中心に紙おむつ990パックを購入したとされる。紙おむつは、滋賀県甲賀市で中華料理店を経営する中国籍の男性(24)=明石市=が買い取っていたとみられ、斉容疑者は「社長に言われるまま買っていた」と供述。
県警は紙おむつが男性を通じて中国に輸出され、現地で高値で売買されていたとみて、男性を古物営業法違反容疑で調べている。
◆1万パック山積み
県警によると、紙おむつは男性が借りていたとされる明石市内の倉庫で保管。約1万パックが積まれていた。
倉庫近くの工場で働く男性(28)は証言した。「20人ぐらい中国人が出入りし、紙おむつを車から運び込んでいた」「大量の紙おむつを大型トラックに積み込んでいるのを見た」
男らは量販店やドラッグストアで紙おむつを買い集めていた。こうした中国人による大量の買い付け行為が全国で横行したため、購入制限を求める店も多い。
神戸市西区のドラッグストアの男性店員は「1人2パックまでに制限しているが、2~4人の中国人グループが週に3~4回来て買う」と打ち明ける。
◆富裕層に人気
中国人による日本製紙おむつの買い占めは以前からささやかれていた。爆発的な人気を集めているのがメリーズだ。
同社広報部によると、メリーズは高い通気性から「肌に優しい」と中国で人気が高い。21年に中国への輸出が始まり、昨年1月からは中国での生産も開始したが、昨年半ばごろから品薄が常態化。富裕層が中心となって買い求めるため、すぐに売り切れ、倍以上の値段で取引されることもあるという。
「一人っ子政策」や経済成長の影響で、子供への出費を惜しまない家庭が増え、「自国製よりも世界的に信頼される日本製が安心」という親心が働いているとの見方が強い。
中国と日本での価格差に中国人が目を付け、日本国内でメリーズを買い占めて中国で転売する“ブローカー”が生まれ、やがて全国に買い占めの動きが拡大。購入制限を求める店で中国人客から店員が暴力をふるわれるケースもあるという。兵庫県警の幹部は「転売した際の利ざや、さらに中国に輸出されるまでの流通経路など、事件の全容を解明したい」と意気込む。