文部科学省の大学設置・学校法人審議会が、大学3校と大学院5校の開設を認めるよう下村博文文部科学大臣に答申した。

開設を認めたのは、湘南医療大学(神奈川県)、長野保健医療大学(長野県)、鳥取看護大学(鳥取県)の大学3校と、新潟県立大学(新潟県)、田園調布学園大学(神奈川県)、金城大学(石川県)、聖泉大学(滋賀県)、藍野大学(大阪府)の大学院5校。

大阪経済法科大大学院(大阪府)などは継続審査となったが、幸福の科学大学(千葉県)は不可としている。

認可制度を揺るがす「不適切な行為」

幸福の科学大学が不可となった理由として、必修科目で使われる大川隆法氏の著作物が「科学的根拠を持って一般化・普遍化されているとはいえず、学問の要件を満たしているとは認められない」としている。

また大川隆法氏の大学新設に関する著作が審議会の委員に送付されたことや、大学に関与した人物の守護霊本が複数出版されたことを挙げ、「認可の強要を意図すると思われるような不適切な行為が行われたことは、極めて遺憾」「大学設置認可制度の根幹を揺るがすおそれのある問題」と指摘している。

大学側の反応は

幸福の科学大学側は、ホームページで連絡を受けた旨を報告し「本学園としては、詳細を確認した上で、今後の対応を検討いたします」とのみ述べている。

2015年4月の開校を目指して、AO入試などを含めた受験科目や、入学金・授業料などの詳細を発表していたが、完全に不要となった格好だ。

グーグルマップで見ると

幸福の科学大学は、千葉県の東部で一宮川の河口にほど近い場所、千葉県長生村一松字に開校予定となっている。

グーグルマップのストリートビューで見ると、建設途中の建物や、「幸福の科学大学建設地 2015年開学予定」と書いた看板を見ることができる。

ストリートビューは2014年4月時点とあるなので、現在では建物なども完成しているのだろう。今後の計画は不明だが、ピエリ守山のようになってしまうのだろうか。