ただし私がより本質的な問題として指摘したいのは、「カジノは儲かる」というのが幻想だということです。

カジノを作って経済的な効果として成功したのは、米国のネバダや香港のマカオを見ても、「他に何もない地域」です。

そのマカオでも、カジノは急失速していています。かつてはマネーロンダリングを巧みに操る
中国人が大量に押し寄せていましたが、最近ではめっきり中国人が減ってしまいました。

すると、一気にカジノは斜陽産業に成り下がってしまいました。

同様の現象は、マカオに限らず、オーストラリアのケアンズやタウンズビルなど、
他の場所でも見受けられます。

カジノが儲かると思っている時点で、少しズレています。

もし日本にカジノを作ったとしても、一般人の感覚で考えられないような
高額なチップを賭けてくれる「おかしな中国人」が来てくれなければ上手くいきません。

地域振興に役立つなどと言われていましたが、ようやく何の関係もないと気付き始めたというところでしょう。