高機能機種では、9月にもアップルが満を持してiPhoneの新機種を発表する見通しだ。クリスマス商戦に向けて大きく販売を伸ばす可能性があり、競合するギャラクシーS5は苦しい立場となる。 利益の約7割をスマホに依存しているというサムスン電子の4~6月期の営業利益は24・6%減となり、3四半期連続減益となった。

市場では7~9月期についても、前年同期を大きく下回る利益水準になるとの観測が広がった。同社の株も売り浴びせられ、4~6月期決算発表前日の7月30日から比べて、1カ月足らずで約12%もの急落に見舞われた。

現代自動車では「儲けの方程式」が崩壊している。2000年代以降、米国など海外市場で急成長し、日本メーカーを猛追してきたが、それを可能にしたのが、為替のウォン安と、国内市場で圧倒的なシェアを握り、儲けていたことだ。 ところが、一転して円安ウォン高となったことで米国など海外市場で価格優位性を失いつつある。加えてリコールや燃費水増しも発覚するなど、品質の問題も浮き彫りになってきた。 

国内市場にも異変が生じている。傘下の起亜自動車を含めた韓国内シェアが今年上半期、7年ぶりに7割を切ったのだ。BMWやフォルクスワーゲンなどドイツ勢を中心に輸入車の販売が急増している。4~6月期の営業利益も13・7%の大幅減となるなどお家の一大事だが、そこにのしかかるのが労働争議問題だ。 平均給与は9400万ウォン(約940万円)と高水準の現代自だが、労働組合はさらに、定期賞与金を通常賃金に含めることや前年の最終利益の30%相当のボーナス支給などを要求し、22日から部分ストライキを開始。労使の交渉は長期化する可能性が大きい。

http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140829/frn1408291820005-n2.htm