国立がん研究センターは先日、2014年のがん罹患数と死亡数予測を公開した。がんの統計はこれまで過去の実測値から数年前のデータを知ることしかできなかったが、過去の推計値を用いて年内の罹患数や死亡数を予測して算出されるのは国内初。
統計予測によれば、2014年のがん罹患数は88万人、死亡数は約37万人と推定されているという。2010年の全国推計値と比べ、罹患数は約7万7千例の増加、死亡者数は12年より約6000人増える見込みだ。
新規発見で最も多いのは「胃がん」
新たに診断されたがんの数で最も多いのは1位が「胃がん」(13万7000人)、2位「肺がん」(12万9500人)、3位「大腸がん」(12万8500人)となっている。2010年に比べると、肺が大腸を抜き2位になった。
次いで多いのは4位「乳がん」、5位が「前立腺がん」だった。
死亡で最も多いのは「肺がん」
一方、死亡予測数を部位別に見ると、最も多いのは「肺がん」で7万6500人だった。肺がんは他の部位に比べて抜きん出て多かったが、同センターはその理由について「肺がんは高齢化の影響を除くと減少局面に入っているが、それを上回るペースで高齢化が進んでいる」と見ている。
ついで多かったのは「胃がん」(5万3000人)、3位は「大腸がん」(4万9500人)と続いた。
13種類のがんを一度に検査できる診断システム開発へ
同センターは現在、共同参画する国内企業や他機関と協力し、1回の採血で13種類のがんを発見できる次世代診断システムの開発に取り組んでいるという。
この診断システムは血液に含まれるマイクロRNA(リボ核酸)からがんの種類を判定するもので、抗がん剤の感受性や転移、がん消失等の病態の変化などもわかるかもしれないそうだ。
対象となるがんは胃がん、食道がん、肺がん、肝臓がん、胆道がん、膵臓がん、大腸がん、卵巣がん、前立腺がん、膀胱がん、乳がん、肉腫、神経膠腫の13種類。研究は2018年を目処に行われる。
このシステムが開発されれば、早期発見の可能性が高くなることも期待できる。

統計予測によれば、2014年のがん罹患数は88万人、死亡数は約37万人と推定されているという。2010年の全国推計値と比べ、罹患数は約7万7千例の増加、死亡者数は12年より約6000人増える見込みだ。
新規発見で最も多いのは「胃がん」
新たに診断されたがんの数で最も多いのは1位が「胃がん」(13万7000人)、2位「肺がん」(12万9500人)、3位「大腸がん」(12万8500人)となっている。2010年に比べると、肺が大腸を抜き2位になった。
次いで多いのは4位「乳がん」、5位が「前立腺がん」だった。
死亡で最も多いのは「肺がん」
一方、死亡予測数を部位別に見ると、最も多いのは「肺がん」で7万6500人だった。肺がんは他の部位に比べて抜きん出て多かったが、同センターはその理由について「肺がんは高齢化の影響を除くと減少局面に入っているが、それを上回るペースで高齢化が進んでいる」と見ている。
ついで多かったのは「胃がん」(5万3000人)、3位は「大腸がん」(4万9500人)と続いた。
13種類のがんを一度に検査できる診断システム開発へ
同センターは現在、共同参画する国内企業や他機関と協力し、1回の採血で13種類のがんを発見できる次世代診断システムの開発に取り組んでいるという。
この診断システムは血液に含まれるマイクロRNA(リボ核酸)からがんの種類を判定するもので、抗がん剤の感受性や転移、がん消失等の病態の変化などもわかるかもしれないそうだ。
対象となるがんは胃がん、食道がん、肺がん、肝臓がん、胆道がん、膵臓がん、大腸がん、卵巣がん、前立腺がん、膀胱がん、乳がん、肉腫、神経膠腫の13種類。研究は2018年を目処に行われる。
このシステムが開発されれば、早期発見の可能性が高くなることも期待できる。
