岩手県滝沢市立中学の2年生男子生徒(13)が自殺した問題で、いじめの有無を調査している調査委員会が男子生徒の父親(40)に「いじめがあったとは認識していない」と説明していたことが13日、分かった。

調査委員会は、同校校長や市教育委員会関係者ら13人で組織。説明は、中間報告として12日に学校で行われた。父親によると、男子生徒が亡くなる3週間前に筆箱やペンを隠されたりしてトイレで泣いていたことや、
去年には生徒2人が男子生徒にカッターナイフを向ける姿が目撃され、教員が2人を指導した
ことなどが説明された。ただ、調査委は「男子生徒に対する他の生徒の行為は遊びの延長と
考えており、今のところ、いじめという認識はない」と説明したという。

父親は「いじめがあったという他の保護者からの話もある。調査内容には納得していない」と話し、
第三者による調査を要望するという。校長は「説明内容については答えられない」としている。
調査委は最終報告をまとめて再度、父親に報告するという。