ロイヤルホストが上海店を閉店した。

チェーン展開が困難と判断
ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」や天丼チェーン「てんや」を運営するロイヤルホールディングスは、中国の上海で営業していた「ロイヤルホスト上海美羅城店」を20日に閉店した。

報道によると、2010年11月にオープンした同店は、日本の既存店と同様にステーキやハンバーグを提供。しかし従業員の定着率が低く人材確保が難しいことに加え、食材の品質維持が厳しい、物流の不安定な面がある、などから、今後のチェーン展開は困難と判断したとのこと。また近年の平均的な月の売上高は900万円ほどで、予想以下にとどまっていたことも一因のようだ。

台湾の流通グループ統一超商との出資によって設立した合弁会社も清算する方針。同社によると、中国本土からの完全撤退ではないとしているが、現在のところ新たな事業計画などは発表していない。

台湾では15店舗を展開
台湾では、「ロイヤルホスト南京東路店」を1993年に開店(現在は閉店)すると、その後も着実にチェーン展開を進め、現在は台北市や高雄市などに15店舗を展開している。最近では台中市の文心店が2014年4月にオープンした。

同社が海外展開を行う際には、現地企業とパートナー契約を行いフランチャイズ方式で出店を行っている。一方は順調に店舗が展開し、一方は閉店に終わるのは、お国柄だろうか。

インドネシア「てんや」が7月オープン
同グループが展開する天丼チェーンの「てんや」は、国内130店舗の他、タイにも店舗展開している。2013年10月に第1号店を出店、6月5日にバンコクにオープンした「Siam Square 1」店で3店舗目だ。

また7月1日には、インドネシアの南ジャカルタ市にあるショッピングモールに、インドネシア1号店がオープンする。発表によると、今年度中に2号店を、5年以内に30店舗を目指すとのこと。こちらの健闘を期待しよう。