「ヤフー!不動産」に表示されている関東地方の中古マンションと中古戸建ては、合わせて5万件以上もある。賃貸住宅は150万件以上。実のところ、住宅というのは余っている。各種の統計調査でも、はっきりとそれが出ている。にもかかわらず、都心や一部地方都市では住宅価格がバブル化。これは「需要と供給の関係」によって時々起こる珍奇な現象だと考える。

これは、必ず終息する。3年前のガソリン不足は短期間で終わった。ただ、住宅はガソリンよりも高価だし、需要サイクルが長い。「あと○カ月で弾ける」と断定はできないが、終わりがくるのは間違いない。その後は珍奇に上昇した分の「調整」が行われる。不自然に価格が上昇していたエリアの住宅価格が下落し始めるとともに、住宅が余っていることに人々が気付き始める。そうなると、いまだに残影を留める「土地神話」が崩壊するはずだ。