アメリカで電子タバコによる健康被害の報告が増えていることが分かった。


アメリカでは電子タバコの規制が検討中

報道によると、今年3月までの1年間に、アメリカ食品医薬品局(FDA)に寄せられた電子タバコに関する相談は50件以上あったことが分かった。これは過去5年分の相談数とほぼ同じとのこと。電子タバコと健康被害との因果関係は明らかになっていないものの、FDAでは電子タバコに対する何らかの規制が必要と見ている。

電子タバコとは?

一般的な電子タバコは、カートリッジ内の液体を加熱して気化させ、専用のフィルターで吸い込むものだ。

普通のタバコと異なり、副流煙が無く臭いなども少なめ、更に健康への悪影響が小さいとして注目を集めている。また消費税に加えてタバコ税がかかる普通のタバコの値上がりにより、タバコ税のかからない電子タバコに移行する人もいるそうだ。

警告段階に留まる日本

平成22年に国民生活センターが「電子タバコの安全性を考える」を発表した。ただしニコチンの含まれる一部の電子タバコへの注意と言った程度のもので、根本的な警告ではなかった。

しかし昨年8月、日本学術会議健康・生活科学委員会・歯学委員会合同脱タバコ社会の実現分科会が「無煙タバコ製品(スヌースを含む)による健康被害を阻止するための緊急提言」を発表している。

こちらはより専門的な研究や分析をまとめて発表したもので、電子タバコを含めた無煙タバコの悪影響について報告。これを受けて10月に厚生労働省は「無煙たばこ・スヌースの健康影響について」を出して、関係者に注意をうながした。

言い換えれば、現状は野放しになっているも同然だ。正しい知識の普及と、場合によっては早期の規制を実施するべきだろう。