既婚女性300人のうち、夫の仕事が原因で離婚を考えたことのある妻が19.2%、離婚までは考えないにしろ、不満を持っている妻は52.8%いることが分かった。
離婚を考えた理由のうち、最も多かったのが「給料が低い」(86.2%)との答え。「残業が多い」「勤務形態が不規則」(31.0%)が同率2位、「福利厚生が不十分」「土日休みでない」「休みが少ない」(24.1%)が同率4位になった。
この6つの理由を比較してみても、「給料が低い」が選ばれた割合は群を抜いて高いことが分かる。
夫に”のみ”かかる負担、妻は気にせず
同質問でほとんど理由に挙がらなかったのは、「出張などで不在が多い」(0.0%)、「転勤が多い」「ブラック企業」(同3.4%)など。夫にのみ負担がかかることに対して、妻はほぼ問題視しておらず、働く男性にとっては寂しい現実も浮かび上がった。
離婚につながりやすい夫の職業は?
「離婚したいと思ったことがある」という回答を夫の業種別に見ると、最も多かったのが「農業」(100.0%)で、「教育、学習支援業」(44.4%)、「不動産業」「飲食店、宿泊業」、「公務」(33.3%)と続いた。
逆に、「離婚したいと思ったことはない」という回答が多かった業種は、「鉱業」、「資材製造業」、「電気・ガス・熱供給・水道業」、「専門サービス業」、「娯楽業」(すべて100.0%)だった。
かなり極端な数字が出てしまっているが、これは母集団の少なさによるものだろう。既婚女性300人を対象にしているが、夫の職種別に振り分けていくと、該当者が数人しかいなかった職種も含まれていそうだ。
ただ総じて見ると、妻の約半数は夫の仕事に不満を持ちながらも、実際離婚を意識するのはわずかに2割程度。夫が真面目に働き、ほどほどの収入があれば、とりあえず仕事面では「家庭安泰」ということだろう。