新たな調査によれば、頻繁にエクササイズをしている人とそうでない人とでは、病気などにより視力を失うリスクが格段に低いことが明らかになったという。

週3回の運動で失明のリスクが58%減

ウィスコンシン大学医学・公衆衛生学部が、43~84歳の男女約5000人を20年間に渡り追跡した同調査。それによると、視覚障害(本調査では、病気や外傷により視力を喪失した状態を指す)と生活習慣には相関関係があることがわかったそう。

特に日頃の運動が目に及ぼす影響は大きく、週に3回以上エクササイズをしている人は、そうでない人に比べて失明する危険性が58%も低かったとか。

また、お酒をまったく飲まない人は、週に平均1杯呑む人よりも視力を失うリスクが49%低いほか、喫煙者と非喫煙者でもその数値に違いが見られたという。

ライフスタイルの改善で目も健康に

今回の調査は生活習慣と視覚障害の関連性を示すものであり、直接の原因となっているかどうかは断言できない。

とはいえ調査を率いたRonald Klein医師は、目の病気や視力低下の主な要因とされる加齢は誰にも平等に訪れるものだが、ライフスタイルは自分で変えることができるとし、今後は、日々の習慣を改善することで視覚障害を防げるかどうかについて調査を進めていきたいとしている。