
昨今の健康志向の高まりを受け、糖分が含まれるジュースは肥満や心臓疾患を招く危険があるとして、とかく敬遠されがちだ。そんな折、朝食のオレンジジュースに代わる健康ドリンクとして今注目を集めているのが、ブーゲンビリアという花にも含まれる天然成分の入ったジュースである。
ブーゲンビリアなどに含まれる天然成分、ピニトール には血糖値の上昇を抑えるなど、甘いものがもたらす悪影響を軽減させる効果があるという。ピニトールは米食品医薬品局より、生活習慣病予防のために処方されるサプリメントでもあるし、最近韓国では糖尿病を予防する天然成分として公式に認められた。
英Simply Great Drinks Companyでは、生物医学の専門家であるSepe Sehati博士率いるチームが、りんごやイナゴマメ、ぶどうから抽出した天然成分だけを使用したジュースを開発し、販売に乗り出した。もちろんくだんのピニトールが含まれた製品である。博士いわく甘い食べ物や飲み物により過剰な糖分を摂取し続けると、すい臓に負担がかかり糖尿病を引き起こす。しかしピニトールを摂取すると、血漿グルコース反応曲線の下の領域が著しく低くなり、つまり血糖値の急上昇を防ぐというわけ。
ピニトールには高血糖症やインスリン耐性、それに伴う症状の治療にも効果があることが、科学的に証明されている。今後研究が進めば、ピニトールの効果について確かな答えが見つかるだろうと言われ、まさに今注目の天然成分だそう。くだんのジュースを毎日125ml、12週間飲み続ければ血糖値を下げる効果が期待できるという。日本でも今後ピニトール入りの製品が登場するかもしれない。