女性はホルモンの変化による影響を受けやすいが、米国テキサス大学とミネソタ大学の共同研究により、排卵期の女性はほかの女性に対する競争心が強くなることがわかった。
マーケティングを専門とする同大学の研究チームは排卵期にある女性と、そうではない女性58人を対象に3つの実験を行った。1つ目は、心理学や経済学の分野で「独裁者ゲーム」と呼ばれている、お金を他者に分配する実験。被験者はもらった現金を他者にどれくらい分け与えるか選ぶことができるのだが、非排卵期の女性がほかの女性に分け与える割合が半分の50%だったのに対し、排卵期の女性が他の女性に分け与える割合は25%だった。
2つ目の実験では、車をもらえるとしたらⒶ自分が2万5000ドル、ほかの女性が4万ドルの車をもらう、Ⓑ自分が2万ドルの車、ほかの女性が1万2000ドルの車をもらう、のどちらを選択するか答えてもらったところ、排卵期の女性は自分がもらえる車の金額が下がってしまうにもかかわらずⒷのオプションを選ぶことがわかり、ほかの女性との相対的地位をかなり気にしていることが示唆された。
3つ目の実験で「独裁者ゲーム」の相手を男性にしたところ、非排卵期の女性が男性に分け与えた割合が45%だったのに対し、排卵期の女性が分け与えたのは60%。主任研究者のクリスティーナ・デュランテ准教授によると、独裁者ゲームで持ち金の半分以上を他者に分け与えるケースは珍しいそうで、排卵期の女性はお金を誘惑の手段と見なしている可能性があると述べている。
これも生殖本能のなせるわざなのだろうか? デュランテ准教授らの研究結果は『Journal of Marketing Research』に発表された。
