同調査は米ワシントン州在住の18歳~64歳の被雇用者約38,000人を対象にしたもので、調査期間は2003年~2009年、対象者の食生活やBMI、身体活動レベルを元に算出されたデータである。同調査で明らかになった太りやすい職業は以下のとおり。
【第1位】トラック運転手(肥満率約39%)
【第2位】消防士、緊急時対応要員(肥満率約33%)
【第3位】(ビルの)清掃員(肥満率約30%)
【第4位】医療保健サービス(肥満率約29%)
【第5位】機械工、修理工(肥満率約29%)
【第6位】事務職員(肥満率約28%)
また以下のような特徴も明らかになった。
- 全対象者のうち約25%がBMIが30以上の肥満に相当
- 年をとり教育水準が低く、低所得者ほど肥満のリスクが高い
- 医者や歯科医、獣医などの医療従事者の肥満率はわずか12%程度
消防士や建設作業員など職業柄、筋骨たくましい体格の人はBMI値を引き上げがちであるのは考慮すべきだが、座りっぱなしの運転手や事務職員の肥満率が高いのは素直にうなずける。Bonauto医師も「職場環境が働く人の健康を左右する。健康な人ほど生産性も高い」とし、経営者に対し従業員の健康管理を徹底するよう促している。