そもそもサプリというものは、欠けているのを補うもの。「多くのビタミン研究において明らかな問題の1つは、その臨床研究を医者や看護師のグループで行っているという事だ」と、ビタミンCと抗酸化物質の専門家であるフレイ教授は述べる。彼らは一般人よりも教養があって見聞が広く、健康的な食事を摂る金銭的な余裕があり、食べ物に対するスタンダードがもともと高めだ。また、被験者が医療関係者ではなくとも、この類の研究は、先進国の栄養が行き届いている層で行われることが多い。

もともと足りている微量栄養素を、さらにサプリで上乗せしても、数々の研究で示されているように、健康には「意味が無い」か「病気のリスクを上げる」、といったことになりかねない。「常識で考えれば健康な人にサプリは無意味だ。しかし、発展途上国の、貧困により栄養が摂れない層にとっては、サプリが大いに健康に有益かもしれない。」

「90%のアメリカ人の成人が十分なビタミンDとビタミンEの基準に達していない。40%以上にビタミンCが足りていなく、50%ほどはビタミンA、カルシウム、マグネシウムが不十分だ」と、フレイ教授。微量栄養素の効果を検証するには、新たな方法で研究をしなくてはならない。微量栄養素の調査は、まず健康基準を分析し、栄養が足りていない人や欠乏症にある人を対象として、血漿などから微量栄養素の効果を測るべきだと同氏は話す。

「人に健康に良いものを食べるべきだと勧めるのは構わないが、1日5セントのマルチビタミンを悪いものだと決めつけるのは馬鹿げている。」



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