1、ミツツボアリ 最上のボンボンのような味
「生きた蜜壺」とも呼ばれるこのアリは、オーストラリアの砂漠地帯に生息している。お腹に蜜や樹液をためこんで運ぶという珍しい生態があり、琥珀色の摩訶不思議なルックスは衝撃的。コレがアボリジニの食文化では、最高のデザートになるのだ。生のまま口に入れ、丸くふくらんだお腹をプチッとつぶして甘みを楽しむという。グルメマンガ『美味しんぼ』にも登場し、料理対決の審査員からは「最上のボンボンの甘さをさらに優雅にしたような」なんて語られているから、超一級品の味わいに違いない。自分は黒アリやツムギアリ、ハキリアリしか食べたことがなく、ミツツボアリはまだ未体験。この不思議で繊細な砂漠の甘露、死ぬまでに1度は絶対に食べてみたい!
2、サクラケムシ ふんわりとした桜のような味
桜の樹に大発生することで知られるサクラケムシの正式名称は、モンクロシャチホコ。桜の葉を食べて育つからか、かじるとふんわり桜の香りが漂うのだ。サクラケムシを食べるたび、“こんな華やかな香りのたんぱく質、他にあるだろうか”と毎度唸ってしまう。現在地球上で昆虫食を実践している人は約20億人ほどいるといわれているが、この虫の食用プロフィールは探しても見当たらず、美味しいことを知っている人はごく少数だと思われる。小指サイズほどのサクラケムシをそっとかじって、日本人の原風景である桜を舌で楽しむ――。そんな体験は、人生の宝とならないだろうか(ならないかも)。
3、セミ ナッツのような香ばしい味
セミは古代から「皇帝食」とされていた夏の美食であり、日本でも過去に商品化(缶詰)が試みられた歴史のある昆虫だ。幼虫も成虫もカリッと揚げればナッツのような味わいで、うまみもバッチリ。昆虫食初心者に胸を張ってオススメできる、クセのない食べやすい肉である。今年の夏には中国でセミ料理が大流行し、“おもてなし料理”になくてはらなない存在とまでなったそうだ。日本全国どこでも手に入りやすい虫なので、ぜひ来年の夏はキャッチ&イートでお試しを。素揚げのほか、燻製やグリルでも美味しく食べられる。
4、ハチノコ ウナギの白焼きのような味
昆虫食の中でも比較的ポピュラーな存在なのは、クロスズメバチの幼虫。現在日本はもちろん、台湾、タイ北部、ラオス、インドネシアなど多くの国で食べられている。(またもや『美味しんぼ』ネタで恐縮だが)グルメマンガでハチノコを食べ「こってり濃厚な味、ちょっとウナギの蒲焼きを思い出させる味じゃないか」なんて語るシーンがあるのだが、コレが全くその通りで、『昆虫食入門』(内山昭一著・平凡社新書)では、ハチノコのボイルを味覚センサーで計測した結果“コク・うまみ・しょっぱさ・苦味の後味・苦味の先味”のデータが、ウナギの白焼きとぴったり重なったと紹介されている。鰻といえば誰もが認める感動的に美味しい食べ物であるから、ハチノコもまた同様だろう。
5、カミキリムシ トロのような味
樹の幹の中で育つ幼虫を食べる文化は世界中にあり、日本で有名なのはカミキリムシだ。“ゴトウムシ”“テッポウムシ”とも呼ばれ、昔は薪割時に出てきた幼虫が、子供たちのおやつになったという。真っ白な幼虫をフライパンで炒ってかじると脂肪が舌の上でさらりと溶け、まるで高級バターを食べているかのような上品な味わいに驚かせられる。さすが、“トロの味”と表現されることもある、昆虫食の王者! ちなみに一般的に食べられるのは幼虫だが、油でしっかり揚げれば成虫も美味しく食べられるのでオススメ。
6、タランチュラ カニみそのような味
形が似ると味も似るのか? その味わいはなんと「カニみそ」だった。ラオスやカンボジア方面ではタランチュラを丸揚げにして毛を焼き飛ばし外皮ごとバリバリかじるようだが、舌ざわりがややごそごそするので、フォークでほじくりだして贅沢に身だけ食べたい。見た目にもインパクトがあるので、生涯忘れられない食事になるハズである。※。タランチュラは昆虫ではないのだが“広義の虫”ということでお許しを。
7、トノサマバッタ エビのような味
トノサマバッタ.jpg
とびきりおいしいというよりは“なじみ深い味”として評価したいのは、トノサマバッタ。加熱するとパッと赤くなる点も、プリプリした歯ごたえと甘みのある肉の味も、エビにそっくりなのだ。エビを大量に消費する日本人の口には、トノサマバッタがよく合うハズ。揚げたてをハフハフほおばれば「あー、落ち着く味」と、ほっこり癒されるだろう。
8、タガメ(オス) ラ・フランスのような味
水生昆虫であるタガメのにおいをかぐと、見た目からは想像のつかない甘くフルーティな香りを確認できる。オスの持つフェロモンが、バナナやラ・フランスとよく似た香りを持っているのだ。決して万人受けする香りではないかもしれないが“慣れるとヤミツキ系”である。このタガメフェロモンに含まれる成分はリラックスや安眠に役立つそうなので、人生が不安になったときにタガメが助けてくれる……かも!? タイなどでは調味料として料理の香りづけに使われるが、焼酎やテキーラに漬けこむと、とびきり美味しい“虫酒”ができあがる。
9、ヤナギムシ 銀杏のような味
ボクトウガの一種であるヤナギムシは柳の樹などに寄生する幼虫で、食欲をそそる赤い色が美しい。主張のある味や香りではないものの、銀杏によく似た素朴な風味にしみじみとさせられる。セミやバッタは子どもでも美味しく食べられるが、こちらはどちらかと言えば大人の舌を喜ばせる味わい。ちなみにメキシコ特産の蒸留酒にもこの虫が入っていることは有名だが、あれはアルコール度数の証明として入れられているので虫を食べるワケではない。
10・巣蜜 至高の味
ミツバチが口の中の酵素と混ぜ合わせ作りだすハチミツは、昆虫食の一種だろう。ハチミツといえば虫関連食品の中で最も愛されていて華やかな香りの甘みがたまらないが、巣ごと食べる「巣蜜」はさらに格別。クニュッととろけるやわらか~い食感と甘みに、幸せ度が急上昇! 疲れた気持ちも体もほぐしてくれる、至高の昆虫食である。

「生きた蜜壺」とも呼ばれるこのアリは、オーストラリアの砂漠地帯に生息している。お腹に蜜や樹液をためこんで運ぶという珍しい生態があり、琥珀色の摩訶不思議なルックスは衝撃的。コレがアボリジニの食文化では、最高のデザートになるのだ。生のまま口に入れ、丸くふくらんだお腹をプチッとつぶして甘みを楽しむという。グルメマンガ『美味しんぼ』にも登場し、料理対決の審査員からは「最上のボンボンの甘さをさらに優雅にしたような」なんて語られているから、超一級品の味わいに違いない。自分は黒アリやツムギアリ、ハキリアリしか食べたことがなく、ミツツボアリはまだ未体験。この不思議で繊細な砂漠の甘露、死ぬまでに1度は絶対に食べてみたい!
2、サクラケムシ ふんわりとした桜のような味
桜の樹に大発生することで知られるサクラケムシの正式名称は、モンクロシャチホコ。桜の葉を食べて育つからか、かじるとふんわり桜の香りが漂うのだ。サクラケムシを食べるたび、“こんな華やかな香りのたんぱく質、他にあるだろうか”と毎度唸ってしまう。現在地球上で昆虫食を実践している人は約20億人ほどいるといわれているが、この虫の食用プロフィールは探しても見当たらず、美味しいことを知っている人はごく少数だと思われる。小指サイズほどのサクラケムシをそっとかじって、日本人の原風景である桜を舌で楽しむ――。そんな体験は、人生の宝とならないだろうか(ならないかも)。
3、セミ ナッツのような香ばしい味
セミは古代から「皇帝食」とされていた夏の美食であり、日本でも過去に商品化(缶詰)が試みられた歴史のある昆虫だ。幼虫も成虫もカリッと揚げればナッツのような味わいで、うまみもバッチリ。昆虫食初心者に胸を張ってオススメできる、クセのない食べやすい肉である。今年の夏には中国でセミ料理が大流行し、“おもてなし料理”になくてはらなない存在とまでなったそうだ。日本全国どこでも手に入りやすい虫なので、ぜひ来年の夏はキャッチ&イートでお試しを。素揚げのほか、燻製やグリルでも美味しく食べられる。
4、ハチノコ ウナギの白焼きのような味
昆虫食の中でも比較的ポピュラーな存在なのは、クロスズメバチの幼虫。現在日本はもちろん、台湾、タイ北部、ラオス、インドネシアなど多くの国で食べられている。(またもや『美味しんぼ』ネタで恐縮だが)グルメマンガでハチノコを食べ「こってり濃厚な味、ちょっとウナギの蒲焼きを思い出させる味じゃないか」なんて語るシーンがあるのだが、コレが全くその通りで、『昆虫食入門』(内山昭一著・平凡社新書)では、ハチノコのボイルを味覚センサーで計測した結果“コク・うまみ・しょっぱさ・苦味の後味・苦味の先味”のデータが、ウナギの白焼きとぴったり重なったと紹介されている。鰻といえば誰もが認める感動的に美味しい食べ物であるから、ハチノコもまた同様だろう。
5、カミキリムシ トロのような味
樹の幹の中で育つ幼虫を食べる文化は世界中にあり、日本で有名なのはカミキリムシだ。“ゴトウムシ”“テッポウムシ”とも呼ばれ、昔は薪割時に出てきた幼虫が、子供たちのおやつになったという。真っ白な幼虫をフライパンで炒ってかじると脂肪が舌の上でさらりと溶け、まるで高級バターを食べているかのような上品な味わいに驚かせられる。さすが、“トロの味”と表現されることもある、昆虫食の王者! ちなみに一般的に食べられるのは幼虫だが、油でしっかり揚げれば成虫も美味しく食べられるのでオススメ。
6、タランチュラ カニみそのような味
形が似ると味も似るのか? その味わいはなんと「カニみそ」だった。ラオスやカンボジア方面ではタランチュラを丸揚げにして毛を焼き飛ばし外皮ごとバリバリかじるようだが、舌ざわりがややごそごそするので、フォークでほじくりだして贅沢に身だけ食べたい。見た目にもインパクトがあるので、生涯忘れられない食事になるハズである。※。タランチュラは昆虫ではないのだが“広義の虫”ということでお許しを。
7、トノサマバッタ エビのような味
トノサマバッタ.jpg
とびきりおいしいというよりは“なじみ深い味”として評価したいのは、トノサマバッタ。加熱するとパッと赤くなる点も、プリプリした歯ごたえと甘みのある肉の味も、エビにそっくりなのだ。エビを大量に消費する日本人の口には、トノサマバッタがよく合うハズ。揚げたてをハフハフほおばれば「あー、落ち着く味」と、ほっこり癒されるだろう。
8、タガメ(オス) ラ・フランスのような味
水生昆虫であるタガメのにおいをかぐと、見た目からは想像のつかない甘くフルーティな香りを確認できる。オスの持つフェロモンが、バナナやラ・フランスとよく似た香りを持っているのだ。決して万人受けする香りではないかもしれないが“慣れるとヤミツキ系”である。このタガメフェロモンに含まれる成分はリラックスや安眠に役立つそうなので、人生が不安になったときにタガメが助けてくれる……かも!? タイなどでは調味料として料理の香りづけに使われるが、焼酎やテキーラに漬けこむと、とびきり美味しい“虫酒”ができあがる。
9、ヤナギムシ 銀杏のような味
ボクトウガの一種であるヤナギムシは柳の樹などに寄生する幼虫で、食欲をそそる赤い色が美しい。主張のある味や香りではないものの、銀杏によく似た素朴な風味にしみじみとさせられる。セミやバッタは子どもでも美味しく食べられるが、こちらはどちらかと言えば大人の舌を喜ばせる味わい。ちなみにメキシコ特産の蒸留酒にもこの虫が入っていることは有名だが、あれはアルコール度数の証明として入れられているので虫を食べるワケではない。
10・巣蜜 至高の味
ミツバチが口の中の酵素と混ぜ合わせ作りだすハチミツは、昆虫食の一種だろう。ハチミツといえば虫関連食品の中で最も愛されていて華やかな香りの甘みがたまらないが、巣ごと食べる「巣蜜」はさらに格別。クニュッととろけるやわらか~い食感と甘みに、幸せ度が急上昇! 疲れた気持ちも体もほぐしてくれる、至高の昆虫食である。
