ユニセフは、国立社会保障・人口問題研究所との共著による「イノチェンティレポートカード11 先進国における子どもの幸福度―日本との比較 特別編集版」を発表した。同調査は、子どもの幸福度/貧困を、所得という側面だけでなく、生活必需品の有無、健康、教育、日常生活上のリスクといった5つの分野でより直接的、多角的に測った貴重なデータとなっている。
対象となっているのは、米国、英国、オランダ、ドイツなどの先進31か国で、日本の子どもの幸福度は、オランダと北欧4カ国(フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン)に次ぐ6位とトップクラスを誇る結果となった。しかし、上位5か国は各分野別においても成績が良いのに対し、日本は分野ごとのばらつきが顕著であることが分かった。
中でも興味深いのは、「教育」と「生活上のリスク」の2つの分野において1位を獲得しているにも関わらず、「物質的豊かさ」においては下から11番目の21位となっていることだ。教育分野おいて日本の順位が高い理由は、学習到達度(PISAテスト)がフィンランドに次ぐ2位であったことが要因。生活上のリスクに関しては、「健康行動」(肥満児の割合、毎日朝食をとる子どもの割合)、10代の出生率や飲酒といった、将来に悪影響を及ぼす「リスク行動」において、日本はトップクラスの順位となった。
一方、それぞれの国において貧困状態にある子どもの割合を示す「相対的貧困率」は14.9%で、下から10番目。貧困の深刻度を示す「貧困ギャップ」では、さらに順位を下げ、下から6番目。さらに、子どもの実際の生活水準を比較するために用いられた「子どもの剥奪率」(屋外レジャー用品、屋内ゲーム、修学旅行などの参加費、新品の衣服など、全8品目のうち2つ以上が欠如している子どもの割合)においても下から11番目と、相対的な所得の貧困、物質的剥奪のいずれにおいても、先進国の中でも日本の子どもたちは深刻な状態にあることが明らかになった。少々意外な結果に驚いた方も多いのではないだろうか。
国立社会保障・人口問題研究所の阿部彩氏によると、「5つの分野の成績には全般的に相関関係が認められるので、今回日本の成績がよかった分野も将来的には悪化する可能性がある」と述べている。子どもたちの支援策について具体的に考えていく必要があるようだ。


対象となっているのは、米国、英国、オランダ、ドイツなどの先進31か国で、日本の子どもの幸福度は、オランダと北欧4カ国(フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン)に次ぐ6位とトップクラスを誇る結果となった。しかし、上位5か国は各分野別においても成績が良いのに対し、日本は分野ごとのばらつきが顕著であることが分かった。
中でも興味深いのは、「教育」と「生活上のリスク」の2つの分野において1位を獲得しているにも関わらず、「物質的豊かさ」においては下から11番目の21位となっていることだ。教育分野おいて日本の順位が高い理由は、学習到達度(PISAテスト)がフィンランドに次ぐ2位であったことが要因。生活上のリスクに関しては、「健康行動」(肥満児の割合、毎日朝食をとる子どもの割合)、10代の出生率や飲酒といった、将来に悪影響を及ぼす「リスク行動」において、日本はトップクラスの順位となった。
一方、それぞれの国において貧困状態にある子どもの割合を示す「相対的貧困率」は14.9%で、下から10番目。貧困の深刻度を示す「貧困ギャップ」では、さらに順位を下げ、下から6番目。さらに、子どもの実際の生活水準を比較するために用いられた「子どもの剥奪率」(屋外レジャー用品、屋内ゲーム、修学旅行などの参加費、新品の衣服など、全8品目のうち2つ以上が欠如している子どもの割合)においても下から11番目と、相対的な所得の貧困、物質的剥奪のいずれにおいても、先進国の中でも日本の子どもたちは深刻な状態にあることが明らかになった。少々意外な結果に驚いた方も多いのではないだろうか。
国立社会保障・人口問題研究所の阿部彩氏によると、「5つの分野の成績には全般的に相関関係が認められるので、今回日本の成績がよかった分野も将来的には悪化する可能性がある」と述べている。子どもたちの支援策について具体的に考えていく必要があるようだ。

