喫煙は肺がんをはじめとするさまざまな病気に関係していることがこれまでの研究でわかっている。そのため、米国では喫煙による健康被害を減らそうと、たばこのパッケージに警告文とともに黒ずんだ肺の写真などの掲載を義務づけている。そこまで“過激”でなくても、たばこの実害を挙げた警告文だけでもスモーカーの禁煙に効果をあげることが調査でわかった。

英国バンガー大学の研究者が、スモーカー200人を対象に調査を行った。たばこの箱に「たばこ1本で寿命が11分縮まる」と書かれたものや、たばこが作られる過程で使用されるヒ素やベンゼンといった有毒物質のリストを掲載したものなどを用意。こうした箱を見た人の16%が禁煙した。

今回の調査結果と合わせ、担当したルイーズ・ハッサン氏は「パッケージのきらびやかで格好いいデザインを止めて、目立たないようなものにすることも、具体的な警告文と同様に禁煙を促すことができる」としている。というのも英国では毎年、11—15歳の子ども20万7000人が喫煙を始めるというデータがあるが、こうした子どもたちの多くがパッケージのデザインに“そそのかされている”からだ。

ハッサン氏は「スモーカー、とりわけ子どもの健康を守るためにも、たばこによる実害を挙げた警告文のラベル表示を導入するよう政府に働きかけたい」としている。


ビッグパンダの日記