何か不安なことに直面したときなど、“危険な香りがする”と感じたことはないだろうか。実は我々人間は、空気中に漂う“恐怖の匂い”を実際に嗅ぎ分けられることが明らかになった。
米ラトガース大学がおこなった研究によると、恐怖を感じたときに嗅いだ匂いは記憶に留められ、同じような匂いを嗅ぐと当時の恐怖心が蘇ることがわかったそう。マウスを使った実験では、電気ショックを与えるときにある匂いを嗅がせ、恐怖心とその匂いを結びつかせた。その後、匂いだけを漂わせたところ、嗅覚受容体が通常の4倍も活発になったとか。つまりこれは、嗅覚が「危機が迫っている」という警報の役目を果たしていることを示しているという。神経学者によれば、匂いが記憶を呼び起こすのは、鼻の穴から脳へメッセージを送る嗅神経が、感情の記憶と繋がっている扁桃体や海馬のエリアの近くに位置しているためだと考えられるそうだ。
今回の研究を指揮したJohn McGann教授は、「これまで我々科学者は、目や鼻、耳などの感覚器官は単なる探知機で、脳がそのメッセージの意味を処理していると考えていた。しかし新たな研究により、嗅覚のセンサーは脳から独立して適応しており、初めて恐怖の匂いを探知したときからどんどん活発になっていることがわかった」とコメント。今後はこの研究を、心的外傷後ストレス障害の治療に役立てたいとしている。


米ラトガース大学がおこなった研究によると、恐怖を感じたときに嗅いだ匂いは記憶に留められ、同じような匂いを嗅ぐと当時の恐怖心が蘇ることがわかったそう。マウスを使った実験では、電気ショックを与えるときにある匂いを嗅がせ、恐怖心とその匂いを結びつかせた。その後、匂いだけを漂わせたところ、嗅覚受容体が通常の4倍も活発になったとか。つまりこれは、嗅覚が「危機が迫っている」という警報の役目を果たしていることを示しているという。神経学者によれば、匂いが記憶を呼び起こすのは、鼻の穴から脳へメッセージを送る嗅神経が、感情の記憶と繋がっている扁桃体や海馬のエリアの近くに位置しているためだと考えられるそうだ。
今回の研究を指揮したJohn McGann教授は、「これまで我々科学者は、目や鼻、耳などの感覚器官は単なる探知機で、脳がそのメッセージの意味を処理していると考えていた。しかし新たな研究により、嗅覚のセンサーは脳から独立して適応しており、初めて恐怖の匂いを探知したときからどんどん活発になっていることがわかった」とコメント。今後はこの研究を、心的外傷後ストレス障害の治療に役立てたいとしている。

