高所恐怖症や閉所恐怖症、クモ恐怖症などは、幼児期の体験が原因と考えている人もいるだろう。しかし、実は自身の体験がトラウマになって恐怖症になったのではなく、両親や祖父母からの遺伝の可能性があるかもしれない。

米アトランタのエモリー大学の研究者らがマウスを使った実験で、桜の花のようなにおいを怖がるようにマウスを訓練したところ、訓練したマウスの子孫も桜の花のにおいを怖がることが分かった。そうした子孫マウスには実験前に桜の花のにおいをかがせていなかったことから、遺伝と考えられるという。人工授精し、別の個体に育てられたマウスでもやはり実の親と同様に桜の花のにおいを怖がったという。

この実験が示すのは、恐怖体験をすることでDNAに修正が加わり、恐怖がそのまま子孫に遺伝するという構図だ。研究チームは「こうした作用の研究は、不安障害や恐怖症、心的外傷後ストレス障害などの精神神経疾患の原因究明にも役立つもの」としている。原因を突き止めることで、メンタルヘルスの治療をより効果的なものにできるようになることが期待されるという。

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