昔から、「犬と飼い主の顔が似ている」という研究は世界各国で行われていたが、第三者が犬と飼い主の顔を「似ている」と判断する際、顔のどの部分で似ていると判断しているのか?関西学院大学文学部総合心理科学科の中島定彦教授率いる研究チームはそこに着目し、日本人とその飼い犬を対象に研究を進めていた。

 その結果、「顔の中でも目が似ている」ことが判明したと、英国の国際学術誌「アンスロズーズ」に発表したそうだ。

究チームは、40頭の様々な犬種と飼い主のカラー写真を用意し、飼い主と飼い犬が正しい組み合わせを20組、ペアをわざと入れ替えた組み合わせを20組作った。

 それを関西学院大の学生547人と、20代から60代の犬好きの人45人に見せ、「飼い主の目を隠す」「飼い主の口を隠す」「犬の目を隠す」「飼い主と犬の目の部分だけ示す」、「どこも隠さない」の5種類の項目を用意し、どちらの組が正しいペアで、どちらの組がペアを入れ替えた組なのかを解答してもらった。

その結果、両者の目が見えている実験では、73.3%が正しい組の方を選び、飼い主の目を隠した場合の正答率は50.8%、犬の目を隠した場合は47.3%と、正解率が下がって行った。

 このことから中島は、犬と飼い主が「顔」のなかでも「目」が特に似ていると結論づけたそうだ。

 中嶋教授は「目のどのような特徴が類似性判断に重要かが今後さらに明らかになれば、なぜ犬と飼い主が似ているのかという問いについても示唆を与えるだろう。例えば、経験ではなく遺伝によって規定される特徴(目の色など)が似ているのであれば、飼っているうちに似てくるのではなく、飼い主が自分に似た顔の犬を選んでいるといえる」などと話しているそうだ。

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