日本の安倍晋三首相が、公共放送であるNHKの経営委員会(民間企業の取締役会に相当)に側近を送り込む意向を打ち出した。NHKは旧日本軍の慰安婦強制動員をはじめとする歴史問題に対し中立的な姿勢を示してきたが、安倍首相がこれに手をつけようとしているとの見方も出ている。

朝日新聞が報じたところによると、安倍首相は日本たばこ産業(JT)の本田勝彦顧問、小説家の百田尚樹氏、埼玉大学の長谷川三千子名誉教授、東京大学の中島尚正名誉教授の4人を、新たにNHK経営委員会の委員に任命する意向を固めたという。

本田氏は安倍首相が小学生時代に家庭教師を務めた人物で、安倍首相と財界関係者たちを結ぶパイプ役を果たしてきた。南京大虐殺(1937年)について「でっちあげだ」と主張する百田氏は、日本の過去の侵略戦争を反省する歴史観を「自虐史観」と批判してきた。安倍首相は百田氏の小説の愛読者だとして、たびたび親近感を示す発言をしている。

長谷川氏は極右的な主張をしている「日本会議」のメンバーで、旧日本軍の従軍慰安婦の存在を否定し、憲法改正を積極的に主張している。

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