太陽光発電システムを導入すると、必ず現在の発電量を示すモニターも設置されます。実際に太陽光発電を始めた方の多くは、まずこのモニターに釘付けになります。それはなぜかと言うと、モニターに表示されている発電量の数値が刻一刻と変わるからです。

晴れている状態で徐々に雲が増えてきて日光が遮られると、モニターの数値は見る見る下がります。反対に、日差しが強くなってくるとモニターの数値は上がります。気候の変化に大変敏感なので、見ていて面白いという方はとても多いのです。

年間を通じて発電量を比較してみると、面白い傾向が見られます。私たち人間が最も太陽光の強さを感じるのは、言うまでもなく夏です。真夏の日差しは明るいだけでなく、暑さを感じますし、さらには日焼けもします。太陽光の量は文句なしに真夏が一番多いのですが、実は最も発電量が多い時期は夏ではないのです。ここには太陽電池に使われているシリコンという素材が熱に弱いという特性が大きく関係しています。

真夏の強い日差しによって太陽電池の表面は高温になり、そのせいでシリコンが本来の能力を発揮できず、太陽電池の発電効率が低下します。あらゆるデータを見ても夏の発電量がピークにならないのは、これが理由です。

それでは、年間で最も発電量が多くなる季節はいつなのでしょうか。太陽光が豊富にあって気温が高くない時期、それは春です。このことは、多くのデータで5月の発電量がピークに達していることでも裏付けられています。

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