「人種差別を受けた」と告発
米国の人気司会者オプラ・ウィンフリーさん(59)が先月、スイスのブティックでバッグを見せてもらおうとしたところ、店員から「あなたには高価すぎる」として拒絶されたことを明かした。米「デイリー・ニュース」紙などが9日付けで報じた。
オブラ・ウィンフリー
年収74億円の黒人女性に「高すぎる」
オプラ・ウィンフリーさんは黒人の女性司会者。米国でもっとも人気が高い司会者の一人とされており、昨年6月~今年6月の収入は7700万ドル(約74億円)にのぼる。経済誌「フォーブズ」によると、資産も約28億ドル(約2700億円)にのぼるとされ、世界でも屈指の資産家女性である。

そのウィンフリーさんが、友人の歌手ティナ・ターナーさん(73)の結婚式に出席するため、訪れたスイスで人種差別的な扱いを受けた、と米テレビ番組で告発した。

有名ブティック「Trois Pommes」を訪れた彼女が、ショーケースの中にあるバッグを見せてほしいと頼んだところ、店員に「あなたには高価すぎる」として拒絶されたのだ。

ウィンフリーさんは当時、「ダナ・キャランのスカートと小さなサンダル」というかっこうだったという。見せてくれるよう、再度頼んだ彼女に対して、店員は「それは高すぎる。あなたには購入する余裕がないでしょう」と告げた。

問題のバッグはワニ皮製で、米女優ジェニファー・アニストンさんのためにデザインされた、「ジェニファーバッグ」と呼ばれるものだった。価格は2万4460ユーロ(約370万円)。

ウィンフリーさんはブラックカードを出して購入することも考えたが、問題の店員に手数料が入るだけ、と考え、「そうね。私にはその余裕はないわね」と同意して店を出た。

「英語が下手な店員の誤解」だったと釈明
この件について、スイスの観光局は「恥ずべきこと」と必死に謝罪しているが、店側の対応が火に油を注いでいる。オーナーのトルーディ・ゲッツ氏は「すべて彼女の誤解」と釈明。

「店員は多数の選択肢を示そうとしていただけだが、英語が不完全だったせいでうまく伝わらなかっただけ」と取材したメディアに対して語った。皮肉なことに、ゲッツ氏もティナ・ターナーさんの結婚式に招かれていた。

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