「K-POP産業が成長するにつれ、韓国で歌手を夢見る10代の若者たちを対象にしたK-POPスクールが増えている」と米日刊紙ニューヨーク・タイムズが10日付で報じた。同紙はK-POPスターになるために子どものころからダンスや歌を養成スクールで習う若者たちについて、文化セクションのトップ記事で紹介した。

同紙は「正式な統計はないが、歌手志望者に歌やダンスを教える韓国内の養成スクールは1000カ所あまりに達しており、その数は今も増え続けている。これまでクラシック音楽やバレエを教えていたほかのスクールでも、K-POPに関するプログラムを次々と導入している」としている。小中高生を対象にした昨年末の職業人気度調査では、タレントが医師・教師と共に人気のある職業に浮上した、とも紹介している。

こうしたブームの主な原因について、同紙はK-POPの急成長を挙げている。SMエンターテインメント・YGエンターテインメント・JYPエンターテインメントという韓国3大芸能事務所の売上合計は昨年3629億ウォン(約314億円)で、2009年の1066億ウォン(約92億円)の3.5倍を記録した。かつては子どもを名門大学に進学させることばかり考えていた韓国の親たちの意識変化もK-POPブームに貢献している。ゴルフの朴セリ(パク・セリ)、フィギュアスケートのキム・ヨナ、歌手PSY(サイ)のサクセス・ストーリーを見て、韓国の親たちがさまざまな分野で子どもを成功させる可能性に目覚めたというのだ。こうした傾向の変化に伴い、以前は大学でバカにされていた実用音楽科も今では人気専攻科になった、と報じた。だが、同紙は「『K-POPは(同じ焼き型で次々と作られる)たい焼きのように画一的でオリジナリティーがない』と批判する評論家もいる」とも指摘している。

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