鶏肉の仕入れ先は明かせない
中国産の薬漬け、あるいは病気の鶏を大手ファーストフードチェーンが利用していた件について、日本マクドナルドは鶏肉の購入先を明かさず、「心配なら購入を控えて」と回答するにとどまった。23日「My News Japan」が報じた。

中国国内では客足が遠のく
中国では近年、養鶏に際して大量の抗生剤や成長ホルモン剤などが用いられている。こういった薬剤が残留した鶏肉や、病気鶏の肉なども市場に流通。

中国国内のマクドナルドやケンタッキー・フライドチキン、吉野屋などファーストフード店で使用されている、と報じられたため、上海市内のファーストフード店から客足が遠のいたほど。

問題の鶏肉を扱う企業の一つ、大用食品グループはアジア圏のマクドナルドグループに対して、鶏肉を提供していることから、日本国内でも使用されている可能性が浮上した。

ネットニュース「My News Japan」の取材に対し、日本マクドナルドは鶏肉の仕入れ先を明かさず、「情報は提供できない。心配なら購入を控えてもらうしかない」と回答したという。

最近よく鶏が死ぬので
大量の鶏を集約的に育てる手法をとれば、利益率が高くなる一方、病気が発生する危険性も高まる。鶏は感染性の腸疾患にかかりやすく、鶏舎内で流行すれば、あっという間に全滅することもある。

そのため抗生剤を使用することが多く、耐性ができないよう、十数種類を併用することもあるとされる。中国マスコミの報道によると、一部養鶏業者は「鶏の発病率が20年前に比べて高くなった」とコメント。薬剤の過剰使用が一般化していることを認めている。

対する日本では、鶏肉に薬剤が残留しないよう、出荷7日前から薬剤の使用が禁止される。法令の遵守傾向は強く、2005年には日本の養鶏についてテレビ番組内で「薬漬け」とコメントした細木数子氏が日本養鶏協会から猛烈な抗議を受けている。

マック疑惑 マスコミは報じず
マクドナルドのファンには子どもも多い。食の安全に関わる重大な情報だが、大手マスコミはほとんどこの件について報じていない。わずかに「産経ニュース」が中国での騒動を伝えているのみで、国内における汚染鶏肉流通の可能性は無視されたままだ。

同じく中国から食材を輸入している外食産業でも、大阪王将などは輸入先企業の名前や検査の有無などを自社サイト内で公表している。

ネット上ではこの件について、「食品を扱う側がこんな不誠実なコメントしちゃダメだろ……ご安心くださいの一言をなぜ言えないのか」など、マクドナルド側の対応を非難する声が高い。

後ろ暗い点がないのであれば、テレビ・新聞各社も日本マクドナルドの疑惑払拭に一役買って出るべきではなかろうか。


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