不起訴から一転、起訴することに
自転車の交通違反による事故が増加する中、東京地検は21日、これまで不起訴としてきた自転車の信号無視について、略式起訴する方針を示した。前科がつくだけでなく、場合によっては刑務所入りの可能性もあり、注意が必要だ。
厳しいが必要と判断
自動車やバイクなどが免許制なのに対し、自転車には免許がない。このため信号無視などで摘発された場合、行政処分ではなくいきなり刑事手続きが必要となる。
略式起訴され罰金刑が科されると前科がつく。交通違反による前科では生活上の不便はあまりないが、一部の職業では不利益が発生することもある。また執行猶予期間中であれば、即刑務所に収監されることもありうる。
刑罰として厳しすぎるため、これまでは略式起訴を見送り、不起訴処分とするのが通例だった。東京地検は自転車事故の急増を受け今回、信号無視を繰り返す悪質な違反者について、起訴することを決めた。
東京都は自転車事故多発地域
他の府県に先駆けて東京地検が起訴方針を打ち出した背景には、都内における自転車事故の多さがある。警視庁の統計によると、2011年の交通事故における自転車の関与率は、全国では20.8%だが、東京都内では37.3%と1.5倍以上にのぼる。
全負傷者に占める自転車事故の全負傷者も、全国が16.7%なのに対し、東京都では31.8%と2倍に近い。


自転車の交通違反による事故が増加する中、東京地検は21日、これまで不起訴としてきた自転車の信号無視について、略式起訴する方針を示した。前科がつくだけでなく、場合によっては刑務所入りの可能性もあり、注意が必要だ。
厳しいが必要と判断
自動車やバイクなどが免許制なのに対し、自転車には免許がない。このため信号無視などで摘発された場合、行政処分ではなくいきなり刑事手続きが必要となる。
略式起訴され罰金刑が科されると前科がつく。交通違反による前科では生活上の不便はあまりないが、一部の職業では不利益が発生することもある。また執行猶予期間中であれば、即刑務所に収監されることもありうる。
刑罰として厳しすぎるため、これまでは略式起訴を見送り、不起訴処分とするのが通例だった。東京地検は自転車事故の急増を受け今回、信号無視を繰り返す悪質な違反者について、起訴することを決めた。
東京都は自転車事故多発地域
他の府県に先駆けて東京地検が起訴方針を打ち出した背景には、都内における自転車事故の多さがある。警視庁の統計によると、2011年の交通事故における自転車の関与率は、全国では20.8%だが、東京都内では37.3%と1.5倍以上にのぼる。
全負傷者に占める自転車事故の全負傷者も、全国が16.7%なのに対し、東京都では31.8%と2倍に近い。

