SNS経由で職場のハラスメント
ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)最大手、Facebookの利用者は、昨年11月の発表で1635万人となっている。トラブルも多く報告されているが、最近では職場の上司からFacebookがらみの「ハラスメント」を受けるケースが増えている。

困る上司からの「友達申請」
Facebookでは実名登録が一般的だ。そのため、思わぬ人に「見つけられてしまう」ことがある。プライベートとは切り離したい会社の先輩や上司に「Facebookをやっている」ことを知られてしまった場合、「友達申請」などを巡り、トラブルが発生しやすい。

申請されて断るわけにもいかず、その後は休日の過ごし方などを知られるなど、プライバシーを守りにくくなる。

また、ネット上での距離感に鈍感な「上司」などから、頻繁にメッセージを入れられるなど、プライベートでのつきあいを強要されるケースも報告されている。自身がページ上に書き込みを行った際には、すぐにコメントするよう求めるなど、「女子化」するオヤジもいるという。

SNSを介したこういったハラスメントは、最近では「ソーハラ」という新しい名称で呼ばれる。

ソーハラはFacebookの宿命
こういった「オヤジ上司」によるFacebookを使った「ソーハラ」は、実は起こるべくして起こる現象である。

背景には、利用率の偏りがある。「ソーシャルメディア集客ラボ」が昨年1月に行った調査によると、男女では男性の方が利用率が高い、という結果が出ている。

ただ、年代別で分けると、20代女性がもっとも多く利用しており、利用率は14.9%にのぼる。女性では、その他の年代では利用が少なく、40代では3.4%と同年代男性の7.5%に比べ、半分にも届かない。

このため同世代に「友達」が見つけにくいオヤジが、断られにくい部下の女性に対して「友達申請」することになる。


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