日本という国は、原発にしても建物にしても造ることは得意だ。そのときの安全率は保たれている。
ところが定期メンテ或いは作り替えという部分においては、企業にしても行政にしても非常にレベルが低い。

そもそもメンテというのは、非常に金がかかるだけでなく人も必要だし、それなりの人材も必要だ。

企業で言えば顧客クレームが発生し、調査したら老朽化した工場設備が問題だったというのと同じだ。
企業においてはISOが当たり前になり、設備含めた機器の定期点検というのは標準化されている。
しかし、どういう状態になったら廃棄とするのかは、責任者の判断という場合が多い。企業側の逃げでもある。

行政においては定期点検は実施していても、手が届かないから見ていなかった…30年以上。。。
そう言う部分が多数あるとすると問題は深刻だ。

原発同様、老朽化して事故が起こらないと、問題対策しないという日本の体質に問題があるといえる。
素晴らしい規定や要領(手順)があっても、結果として大クレームが発生してから対応するのは、手遅れなのだ。

私が工場監査人として多くの工場を指導したときに、社長は見た目を気にする。
つまり監査人が来るときだけ5Sを実施しているかのように見せるのである。

勿論常日頃実施しているかは監査人の目から見れば解ってしまうのだが、努力は認めることにしている。
だから定期的ではなくランダムに監査することを実施した。

と言うように日本の行政も定期点検という行動に慣れてしまって、”事故が起きていないからOKとする”事が多いのである。

ましてこんな事故が起きるのではという”予測”がなされていない。
熟練者が多い時代は、見ていない部分の予測をする”勘”と言うものがあった。恐らく熟練者はなにかをもって判断していたと考えるが、近年熟練者は退職し点検項目を標準化しなかったことが問題といえる。

熟練者の”勘”が言葉や文書で表せない場合は、先を見越して、部品の交換或いは作り直しの年数を決めておくことが重要だ。ところが特に行政は金がかかることを嫌う。こういう事を政府がしっかりと法で定めてほしい部分でもある。

これから老朽化時代に入り、様々な構造物の作り変えや、大幅なメンテ作業が多くなる。そう言う意味では雇用を増やして対応することが望ましい。その反面税金を多く使うことになる。だからムダな公共施設を造ることを辞めて、上記に金を費やす方が日本の安全につながるのである。

今度の選挙では、政府と行政のあり方にも注目をしたい!



ビッグパンダの日記