悪質な所得隠しも
東京国税局がテレビ朝日(東京都港区)に対して、約2億7,300万円の申告漏れを指摘したことが16日、判明した。うち約3,800万円は悪質な所得隠しと認定された。

請求書を前倒し
東京国税局が行った税務調査によると、2011年3月期までの2年間で、テレビ朝日には約2億7,300万円の申告漏れが指摘された。

また、このうち3,800万円については、番組制作会社などに制作費用の請求書を前倒し発行させる手口で意図的に経費を過大に計上。所得を隠していた。

テレビ朝日ではこれを認め、重加算税などを含む約9,300万円を収めている。

業績が上向くと脱税
テレビ朝日は2009年には創業以来初めての連結赤字に転落するなど、一時は業績の悪化が報じられてきた。

その後、スポット収入などが盛り返し、今年7月には業績予想を上方修正するほど売り上げを伸ばしている。

同ニュースを伝える朝日新聞の記事タイトルには「申告漏れ」との記載があるのみで、他社が使用している「意図的」であることうかがわせる文言は回避されている。


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