日本のこと?日本でもバリバリ働いて結婚しない女性も増えているから・・・。と思った方みるかもしれない。でもまあ、冷静に見ればそんな女性は日本にはあまりいないような気もする。

まあ、記事が煽りという面もあるだろうが、ここまで露骨なのは・・・。そう中国の話。

ブルームバーグの記事から。

Bクラスの男性では釣り合わない-中国で高学歴女性の独身増加

両親は早いうちに、できれば裕福な相手と結婚するよううるさく言ってくるが、ヤンさんは経済的自立の証しとなるマンションを買うため節約に励んでいる。「私ももう33歳。自立していたいし、他人の家に移り住みたいとは思わない」。

米シンクタンクのセンター・フォー・タレント・イノベーションの2011年の調査によれば、「幹部への出世を強く望む」と答えた人の割合は米国人女性52%に対し、中国人女性は76%に上った。国際的な企業に勤める中国人女性は、週に70時間余り働くことも珍しくない。
まあ、世界中でそういう傾向があると言えるだろう。この手の話はよくしていることでもある。

が、同時にアメリカなどでは女性の労働市場への参加率は頭打ち。そして、高学歴の女性ほど働くことに嫌気が差して専業主婦になっているという。また、日本でも高学歴女性のほうが専業主婦になることを望んでいるというアンケート結果もあった。

以前も紹介したと思うが、中国やブラジルなどの女性のほうが実はアメリカ人の女性よりも野心的であったりもする。そして、上述の記事でもそのことが言われている。

では、なぜ中国人女性は結婚も省みずによりアグレッシブに働くのか?

格差が大きいのでベビーシッターなどの費用が安く女性が働きやすいという環境は重要だろう。だが、これは結婚しないことと関係ない。

ここからははっきり言って妄想だ。

*一人っ子政策でワガママに育ったから、あえて誰かと強調して生きることができない。そして、自分は一人っ子なのでいざとなれば親に面倒を見てもらうこともできると考えている。あるいは、親の面倒を見ながら一緒に生きていくほうがBクラスの男と生きていくよりもいいと考えている。

*拝金主義。まあ、中国人は金に汚いとはよく言われる。もちろん、そのことはアグレッシブさや勤勉さの裏返しの面もある。いずれにしても、金重視の価値観の中で自分よりも所得が低く足手まといになる男性と暮らしたくないという思いが強いのかもしれない。

*急激な成長。派金主義ともかぶるが・・・。急激な成長によって自分が老後に一人でつらい思いをするのではという不安がないのかもしれない。それだけ自分の将来に自信があるということなのかもしれない。

*男性の価値観。男性の価値観が女性は家で主婦というものが強いのかもしれない。自分が働きたい場合には大きなコンフリクトを生み出す。だから、結婚を諦めることになるのかもしれない。

*大きすぎる格差。たとえば年収1000万の女性が年収700万くらいの男性と結婚するのであれば、まだ大丈夫だろう。が、中国の場合には格差がもっと大きいはずだ。Bクラスの男性は年収が500万にも満たない。そういうイメージなのかもしれない。

*負け犬の遠吠え。じゃあ、バリバリ働く彼女たちがAクラスの男性と結婚できるかというと難しいだろう。大きすぎる格差・拝金主義・女性は家庭という価値観。このいずれもによってAクラスの男性はいわゆる女性らしい女性をより手に入れる可能性が高い。

結婚と仕事は完全に相反するものではないがトレードオフの関係にあることもまた事実。なぜ中国人女性が結婚しないのか?を考えてみることはいろいろ頭の体操になると思う。僕ももう少し考えてみたいと思う。


ビッグパンダの日記