読売新聞が誤送信で自殺を報じず
福岡県で発生した読売新聞記者による取材メモのメール誤送信に関して、取材源と思われる福岡県警の警視が今月6日に自殺を図っていた。21日付けの「週刊文春」WEBが伝えた。
福岡県警と暴力団の黒い癒着
福岡県ではここ数年、暴力団の活動が活発化している。発砲事件や手榴弾の投げ込みなどが多発、県警では取り締まりを強化しているが、効果は限定的だ。
効果があがらない理由の1つに、県警と暴力団との癒着があげられる。7月には東署の警部補(49)が捜査情報を教えるなど便宜を図った見返りに、現金を受け取っていたとして聴取を受け、金銭の授受を認めた。
読売新聞記者が取材メモを拡散
この疑惑をスクープとして7月21日に報じたのは読売新聞だった。社会部の後藤将洋記者(33)が福岡県警警務部監察官室の警視と接触、取材を元に記事にしたものだ。
ところが後藤記者は20日に警視を取材した直後、取材メモを同僚や上司に送るつもりで、メールを他の報道機関13社あてに誤送信したため、その後に他社がおこなった調査の過程で、取材元であった警視の名前が判明。
県警内で同警視に対する聴取がおこなわれた結果、8月6日に警視は自宅で首つり自殺を図った。
取材関係者を窮地に
他社からの問い合わせで誤送信に気づいた後藤記者は、メールの削除と内容を外に漏らさないことを送信先の全員に依頼したが、その後取材メモの内容はインターネット上などに掲載された。
読売新聞社では、「取材関係者を窮地に追い込んだ」として、今回の誤送信を重視する姿勢を見せ、後藤記者を諭旨退職、関係する社員にも降格などの処分を下した。
ただ、当該処分を発表した8月14日の記事で、同紙は「取材関係者を窮地に追い込み、多大な苦痛を与えたことを重視した」とコメントしているが、『取材関係者』の自殺未遂には触れていない。
自社のミスでどれほどの窮地に追い込んでしまったのか、謝罪記事を掲載するなら、結果についても言及すべきだろう。

福岡県で発生した読売新聞記者による取材メモのメール誤送信に関して、取材源と思われる福岡県警の警視が今月6日に自殺を図っていた。21日付けの「週刊文春」WEBが伝えた。
福岡県警と暴力団の黒い癒着
福岡県ではここ数年、暴力団の活動が活発化している。発砲事件や手榴弾の投げ込みなどが多発、県警では取り締まりを強化しているが、効果は限定的だ。
効果があがらない理由の1つに、県警と暴力団との癒着があげられる。7月には東署の警部補(49)が捜査情報を教えるなど便宜を図った見返りに、現金を受け取っていたとして聴取を受け、金銭の授受を認めた。
読売新聞記者が取材メモを拡散
この疑惑をスクープとして7月21日に報じたのは読売新聞だった。社会部の後藤将洋記者(33)が福岡県警警務部監察官室の警視と接触、取材を元に記事にしたものだ。
ところが後藤記者は20日に警視を取材した直後、取材メモを同僚や上司に送るつもりで、メールを他の報道機関13社あてに誤送信したため、その後に他社がおこなった調査の過程で、取材元であった警視の名前が判明。
県警内で同警視に対する聴取がおこなわれた結果、8月6日に警視は自宅で首つり自殺を図った。
取材関係者を窮地に
他社からの問い合わせで誤送信に気づいた後藤記者は、メールの削除と内容を外に漏らさないことを送信先の全員に依頼したが、その後取材メモの内容はインターネット上などに掲載された。
読売新聞社では、「取材関係者を窮地に追い込んだ」として、今回の誤送信を重視する姿勢を見せ、後藤記者を諭旨退職、関係する社員にも降格などの処分を下した。
ただ、当該処分を発表した8月14日の記事で、同紙は「取材関係者を窮地に追い込み、多大な苦痛を与えたことを重視した」とコメントしているが、『取材関係者』の自殺未遂には触れていない。
自社のミスでどれほどの窮地に追い込んでしまったのか、謝罪記事を掲載するなら、結果についても言及すべきだろう。
