心臓病リスクに遺伝的要素
近親者に心臓病で若死にした人がいる場合、心臓病のリスクが高くなる。最大では10倍以上になることもあり、将来的な健康リスクを予想する上で重要な意味を持つ。こんな研究結果が20日、米国の専門誌に発表された。

50歳未満の家族では2倍に
研究をおこなったのは、デンマーク、コペンハーゲンにあるステーテン・セラム研究所のFlyvholm Ranthe氏ら。1950年~2008年に生まれたデンマーク人400万人のデータを集め、60歳以前の心臓病死と家族歴を調査した。

その結果、35歳未満で心血管性の病気によって死亡した家族がいる人では、心臓病で死亡するリスクが約10倍になることがわかった。全体では、50歳未満で心血管性の病気により死亡した家族がいる場合、リスクは2倍に高まった。

研究結果は「Journal of the American College of Cardiology」オンライン版に8月20日付けで発表された。

当てはまる人は生活習慣の改善を
研究者はこういった条件に当てはまる人について、適切な予防策をとれば運命を変えられる、と語る。

血圧やコレステロール値、体重のコントロール。健康的な食生活、定期的な運動などによりリスクを下げることは十分に可能だという。


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