日本の男女差は6歳以上
日本の平均寿命は2011年には女性が85.90歳、男性が79.44歳となった。女性の方が高い傾向は世界中でほぼ変わらず、動物界を見渡しても、同じ傾向がみられる。この原因がミトコンドリアの変異にあることを豪州の研究者が発見した。

ミバエのミトコンドリア変異がオスだけに影響
研究発表をおこなったのは、豪、モナッシュ大学のデーミアン・ドウリング博士。ミバエというハエについてミトコンドリアと寿命の関係を調べたところ、いくつかの変異とオスの寿命短縮に関係性が認められたという。

この変異はメスには影響を与えなかった。ほとんどの動物でメスの方が長生きする傾向が強いのは、同じ変異が影響しているため、と同博士は結論づけている。

ミトコンドリアは母親から受け継ぐ
ミトコンドリアは栄養素をエネルギーに変える器官で、すべての動物の細胞に存在する。細胞のほとんどの遺伝子が父親・母親両方から受け継がれるのに対して、ミトコンドリアの遺伝子は母親のみから受け継がれる。

遺伝子の変異が自然淘汰(とうた)の中で消去されなかったのはそのため、とデーミアン博士は推測する。遺伝子に蓄積された害はオスのみに影響するので、その遺伝子を持つメスが淘汰されず、何千世代にもわたって、受け継がれてきたらしい。


ビッグパンダの日記