自分だけの島を所有するのもいいけれど、1カ所に縛られることは望まない――。そんなワガママな人たちの願いをかなえようと、オーストリアの企業が豪華ヨットと高級ホテルの機能を兼ね備えた人工の浮き島「オルソス・アイランド」を開発した。小型ディーゼルエンジンを2基搭載し、いつでも好きな時に移動して眺めの変化を楽しめる。

オルソス・アイランドはホテル経営で名を成したハンガリー出身の起業家ガボール・オルソス氏が手がけたプロジェクト。長さ37メートルの長円形の「島」の上に3階建て、1000平方メートルの居住空間をつくり、ベッドルーム6室を配した。ゲームルームといった娯楽施設のほか、水面下にはカラオケ設備を備えたスイートルームがあり、また豪華クルーズには欠かせないジャグジー、バーベキュー設備、サンルーム、ミニバー、ダイニングルーム、ミニ水族館も完備している。

屋根の上には160平方メートルの太陽光発電パネルを搭載し、風力発電では28~30キロワット時の発電ができる。足りない分の電力はディーゼルエンジンでまかなう。自前の淡水化システムでは1万2000リットルの海水を飲み水に変えられる。

ディーゼルエンジンを使って自力で航行できるのは短距離のみ。長距離を移動したい時はタグボートなどにけん引してもらうことを想定している。

値段は650万ドル(約5億円)と地上の豪邸よりは高めだが、超豪華ヨットや大富豪に人気のカリブ海の島を買うのに比べれば安くつく。同社の担当者によれば、プロジェクトは当初から高い関心を集め、米国、欧州、中東、中国など世界各国から引き合いがあるという。

設計工程は1カ月ほど前に完了し、現在は製造準備を進めている段階。既に複数の予約注文を受け、来年初めにも中欧の工場で建造に着手する予定だという。


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