今や全国紙各紙の社会面を飾る社会現象と化した「AKB48」の選抜総選挙。6月6日にファン投票の開票結果が発表された今回の総選挙では、卒業を表明し立候補辞退した前田敦子さんに代わり、昨年2位だった大島優子さんが1位に選ばれ話題を呼んだ。

 そのAKB総選挙の”裏方”を昨年から務めているパイプドビッツ(東証マザーズ上場)が、株式市場でも6月4日から4日連続でストップ高になるなど注目を集めている。同社の株価は5月中旬には500円を割り込む水準で停滞していたが、昨年に続き今年もAKB総選挙を支援するとの観測が高まり5月23日にはストップ高、正式発表した5月24日にも連続でストップ高をつけ、日経平均が棒下げする中で逆行高を演じていた。

 パイプドビッツの本業はネットを活用したデータ管理とマーケティング代行。上場企業の中では、選挙機材に強いムサシ(ジャスダック上場)が選挙関連銘柄として知られているが、パイプドビッツは国政選挙など“本物の選挙”向けビジネスは現状では行っていない。ただ、政治情報プラットフォーム「政治山」を運営し、インターネット投票などについてのネット意識調査を行うなど、将来、選挙がインターネット化されることを見越した取り組みは続けている。

 今回のAKB総選挙でパイプドビッツが担ったのは、投票システムの構築と運営、および集計事務局業務。AKB総選挙の投票総数は昨年の第3回目が116万票で、今年の第4回目が138万票。投票自体はネットを通じて行われるため、アクセス過多によるシステムダウンをいかに回避するかがカギとなる。第1回、第2回の総選挙はこのアクセス過多のためにシステムがダウン。しかし、昨年の第3回から受注したパイプドビッツは、投票数が第2回目に比べて3倍超に増えたにもかかわらず、システムを安定稼働させることに成功。そうした実績などを買われて、今回も受注できたという。

 もっとも、同社が本命として狙っているのは、やはり本物の公職選挙。運営する政治情報プラットフォーム「政治山」では、「普段は投票に行かないと回答した若者の8割以上が、インターネットであれば投票に行く」との調査結果も披露。AKB関連のみならず、ネット選挙関連銘柄として、パイプドビッツは今後も株式市場ではやされそうだ。




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